犬のお風呂は月1回で十分?犬種別の洗い方と老犬レオの皮膚炎で知ったこと

犬のお風呂って、どのくらいの間隔で入れればいいのでしょう。「毎週洗ったほうが清潔?」「洗いすぎはよくない?」と、わたしもずっと迷っていました。
わが家のトイプードルのレオとシーズーのあんずは、お風呂は月に1回くらい。それとは別に、トリミングにも出しています。
じつはレオは一度、皮膚炎になったことがあります。そのとき動物病院でもらったシャンプーで洗って、よくなりました。それ以来、「シャンプーはただ洗うだけじゃないんだな」と思うようになりました。
この記事では、獣医師が監修した記事や動物病院の説明をもとに、お風呂の頻度・手順・犬種(被毛のタイプ)ごとの洗い方と乾かし方をまとめます。

あんず

お風呂って、毎日入るの?
あんず、毎日はちょっとドキドキなの…。

ハル

毎日はいらないよ。わが家は月に1回くらいだね。
でも、洗い方と乾かし方には、ちゃんと理由があるんだって。

レオ

ぼく、皮膚炎になったとき、病院でもらったシャンプーで洗ってもらったんだ。
それで、よくなったんだよ。

タル吉

わしは甲羅をぬるま湯でちょいと流すだけじゃ。
犬は毛の生え方で洗い方が変わるそうじゃのう。

ハル

そうなの。頻度から、犬種ごとのコツまで、順番に見ていこうね。

犬のお風呂の頻度は月1回が目安|洗いすぎもよくない理由

獣医師が監修した記事や動物病院の説明を見ると、健康な犬のお風呂は「月に1〜2回」「20日〜1か月に1回」という目安がいちばん多く書かれていました。

出典 健康な犬のお風呂の目安
アニコム損保(獣医師監修) 汚れやにおいが気になったら。目安は20日〜1か月に1回くらい
湘南Ruana動物病院 月に1〜2回
アニポス(獣医師監修) 月に1〜2回。汚れやすい手足は、こまめに部分洗いしてもよい
わが家(レオ・あんず) 月に1回くらい+トリミング

湘南Ruana動物病院の説明では、皮膚のいちばん外側の細胞が入れ替わるのは20〜30日(約3〜4週間)。そして健康な犬でも、シャンプーのしすぎで皮膚のバリアが弱まり、乾燥やかゆみが出やすくなるそうです。

また、犬の表皮(皮膚のいちばん外側)は、人間の4分の1から半分くらいの厚さしかないとも書かれていました(アニポス)。「きれいにしたいから毎週」よりも、「月1回をていねいに」のほうが、皮膚にはやさしいということですね。

皮膚の病気で治療中なら、頻度は獣医師の指示が先

皮膚の病気の治療でシャンプーを使うときは、話がちがいます。たとえば膿皮症では週2〜3回から始めて、よくなったら回数を減らす、という説明もありました(湘南Ruana動物病院)。治療中の頻度は、かならず診てもらっている獣医師の指示に合わせてください。

散歩で足だけ汚れた日は、全身を洗わなくても、ぬるま湯で足を流したり、ぬれタオルで拭いたりすれば十分です。

家で犬をお風呂に入れる手順|お湯は37度・ドライヤーは30cm以上

家で洗うときの流れを、獣医師監修の記事と動物病院の説明をもとに7つにまとめました。

順番 やること ポイント
1. ブラッシング 洗う前に、毛のもつれや毛玉を取る 毛玉は濡れると固まって、取れにくくなる
2. お湯で濡らす 37度くらいのぬるま湯で、体から濡らす 手で温度を確かめてから。シャワーヘッドは体に近づける
3. シャンプー 薄めてよく泡立ててから、やさしく洗う ゴシゴシこすらない。足先は薄めた液を入れたおけで洗うと楽
4. 顔 顔は最後に。お湯を含ませたタオルやスポンジで拭うように 目や耳に水やシャンプーを入れない
5. すすぎ シャンプーが残らないよう、しっかり流す すすぎ残しは皮膚トラブルのもと
6. タオルドライ こすらず、押さえるように水気を取る タオルは何枚か用意しておく
7. ドライヤー 30cm以上はなして、同じ所に当て続けない 根元まで完全に乾かす。顔に正面から当てない
シャワーのお湯を体のうしろから当てて洗われるシーズー
お湯は体(おしりのほう)から。顔は最後にします。

とくに大事なのが、最後の「乾かす」です。生乾きのままだと、雑菌やマラセチア(カビの仲間)がふえて、皮膚トラブルの原因になるそうです(行徳どうぶつ病院)。タオルで拭いただけでは足りず、ドライヤーで根元まで乾かすのが基本です。

タオルにくるまれてドライヤーの風を受けるトイプードル
タオルで押さえて水気を取ってから、ドライヤーを少しはなして。

ドライヤーの風は、まず自分の手に当てて、熱すぎないかを確かめます。目頭や口のまわりの水気は、コットンでそっと取ると安心です(アニコム損保)。

犬種別のお風呂のやり方|被毛のタイプで洗い方と乾かし方が変わる

犬種ごとのちがいは、おもに「毛がどう生えているか」で決まります。わが家の2匹と、図鑑の記事で調べた犬種をもとに、気をつけたいことをまとめました。

被毛のタイプ おもな犬種 お風呂で気をつけたいこと
毛が伸び続ける(換毛がない) トイプードル・シーズー・マルチーズ・ビションフリーゼ 毛玉ができやすい。洗う前のブラッシングが大事。毛が多いので、すすぎと乾かしに時間をかける
ダブルコート(下毛がある) 柴犬・ポメラニアン・コーギー 下毛が多く、表面が乾いても根元が湿っていることがある。換毛期は抜け毛をブラシで取ってから洗う
短毛 ビーグル・パグ・フレンチブルドッグ 乾きやすいが、皮膚が見えやすいぶん、洗いすぎやすすぎ残しに気をつける
顔にしわが多い フレンチブルドッグ・パグ しわの間は湿気がこもりやすい。洗ったあとは、しわの中まで水気を残さない

トイプードルとシーズーは「洗う前」と「乾かす」が勝負

レオ(トイプードル)とあんず(シーズー)は、どちらも毛が伸び続けるタイプ。毛が多くてやわらかいので、からまったまま濡らすと、毛玉がぎゅっと固まってしまいます。洗う前に、ブラシでからまりをほどいておくのが、いちばんのコツです。

あんずは、お風呂とは別にトリミングサロンでカットしてもらっています。毛が短いほど、乾かす時間も短くてすみます。

トリミング前の毛が伸びたシーズーのあんず
トリミング前のあんず。毛が伸びると、乾かすのにも時間がかかります。
トリミング後に短くなったシーズーのあんず
カットのあとのあんず。

ハル

お風呂とセットで考えたい、トリミング✂
あんずのカット前とカット後を比べて、トリミングの間隔をまとめました。

犬種ごとの毛の特徴は、図鑑の記事でもくわしく調べています。トイプードル・柴犬・フレンチブルドッグの記事もどうぞ。

老犬のお風呂と皮膚炎のときの薬用シャンプー|レオの場合

老犬は「短く・冷やさない・滑らない」

いまのレオは16歳。老犬のお風呂で気をつけたいのは、この3つです。

  • 時間を短くする。準備をすませてから始めて、手早く洗う
  • 冷やさない。お湯の温度に気をつけ、洗ったらすぐに拭いて乾かす
  • 滑らないようにする。足元にマットを敷き、体を手で支える
滑らないマットの上で体を支えられながら洗われる老犬のトイプードル
老犬は、滑らない足元と、支える手で。

アニコム損保の記事でも、老犬は子犬と同じように温度に気をつけるよう書かれていました。乾くまでは暖かい場所にいさせることも大切です。持病がある犬は、お風呂に入れてよいか、かかりつけの獣医師に聞いておくと安心です。

レオが皮膚炎になったとき、病院のシャンプーでよくなった

レオは一度、皮膚炎になったことがあります。動物病院でシャンプーをもらい、それで洗っていたら、よくなりました。いただいたシャンプーのメーカーは、いまはもう分かりません。

あとから調べてみると、皮膚の病気で動物病院が出すシャンプー(薬用シャンプー)は、ふつうのシャンプーとは役割がちがうものでした。

  • 薬用シャンプーは、獣医師が皮膚の状態に合わせて選ぶもの(VCA Animal Hospitals)
  • 原因によって、抗菌・抗真菌・皮脂を落とす・保湿など、成分がちがう(行徳どうぶつ病院)
  • 泡を皮膚にしばらく置いてから流す使い方がある。時間は10分、または獣医師に言われた時間(VCA Animal Hospitals)
  • 汚れがひどいときは、先にふつうのシャンプーで洗ってから使う場合もある(VCA Animal Hospitals)
  • 洗う回数も、獣医師の指示に合わせる

同じ「皮膚炎」でも、原因によって合うシャンプーはちがいます。自分で判断して市販の薬用シャンプーを選ぶより、まずは動物病院で診てもらうのが近道でした。皮膚に赤み・ぶつぶつ・毛が抜けるところがあれば、早めに受診してください(倉敷動物愛護病院)。

犬のお風呂でやってはいけないこと

  • 人間用のシャンプーを使う(人の皮膚は弱酸性、犬は中性〜弱アルカリ性でpHがちがう)
  • 熱いお湯や冷たい水で洗う(37度くらいのぬるま湯に)
  • ゴシゴシこする(犬の皮膚は人よりずっと薄い)
  • すすぎ残す(皮膚トラブルの原因に)
  • 自然乾燥にする・生乾きのままにする
  • 耳や目に水やシャンプーを入れる
  • 皮膚の病気の治療中に、獣医師に相談せずに回数や製品を変える

シャワーをかける前に声をかけ、手で温度を確かめてから、顔からではなく体からお湯を当てる。これだけでも、犬はびっくりしにくくなります(アニコム損保)。

ハル

家で洗うのが大変なら、サロンにまかせるのも🛁
あんずがお世話になっているトリミングサロンの体験レポートです。

参考にしたページ

よくある質問

Q. 犬のお風呂は月1回で足りる?

A. 健康な犬なら、月1〜2回、または20日〜1か月に1回が目安とされています。わが家のレオとあんずも月に1回くらいです。足だけ汚れた日は、部分洗いや拭き取りで十分です。

Q. 犬を毎週洗うのはよくない?

A. 健康な犬では、シャンプーのしすぎで皮膚のバリアが弱まり、乾燥やかゆみが出やすくなるという説明があります。皮膚の病気の治療中は、獣医師の指示に合わせてください。

Q. お湯の温度は何度?

A. 37度くらいのぬるま湯が目安です。人が手で触って、少しぬるいと感じるくらい。熱すぎても冷たすぎても、犬はいやがります。

Q. ドライヤーはどう当てる?

A. タオルで押さえて水気を取ってから、30cm以上はなして当て、同じ所に当て続けないようにします。顔には正面から当てません。生乾きは皮膚トラブルのもとなので、根元まで乾かします。

Q. 人間用のシャンプーで洗ってもいい?

A. おすすめしません。人と犬では皮膚のpHがちがい、人間用は犬の皮膚には刺激が強いことがあります。犬用のシャンプーを使ってください。

あんず

お風呂は月に1回なら、がんばれるかも!
そのかわり、ドライヤーはやさしくしてね!

ハル

うん、30cmはなして、ちゃんと乾かすね。
終わったら、おやつにしようね。

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