わが家の3歳のシーズー・あんずも、16歳のトイプードル・レオも、よくやります。
調べて分かったのは、理由はひとつではなく、かゆい・気持ちいい・興奮の発散・においのため・寝床づくりなど、いくつもあるということ。
ただし、急に回数が増えた・同じ場所ばかり・皮ふが赤いときは、皮ふのかゆみや痛みのサインのこともありました。
この記事では、あんずの「ぐりぐり」の連続写真と、理由ごとの根拠の強さ、病院へ行く目安をまとめます。
ハル
体をくねくねさせて、すごい勢いで。
あんず
止まらないの!
レオ
背中は、自分の足じゃ届かないからね。
タル吉
少しうらやましいのじゃ。
ハル
獣医さんや研究の資料で、背中ぐりぐりの理由を調べてみたよ。
犬が背中をこすりつける|あんずの背中ぐりぐりを連続写真で
ある朝、布団の上で、あんずが急にあおむけになりました。
そして、背中を布団にこすりつけながら、体を右へ左へ。
動画に撮ったのは7秒ほどですが、その間ずっと、ぐりぐり、くねくねしていました。

ぐりぐり、スタートです。


顔はもう、どこを向いているのやら。

「なに見てるの?」の顔でした。
このぐりぐり、いつやるのかは不定期で、わたしにもよく分かりません。
思い返すと、寝る前が多いような気がします。
そして、16歳のレオも、背中ぐりぐりをします。
残念ながら、レオのぐりぐりは、まだ動画に撮れていません。
(あおむけになったあんずの、おなかなでなでの話は犬のお腹なでなでが好きな子・嫌いな子に書きました)
犬が背中をゴロゴロする理由|根拠の強さで並べると
資料に出てきた理由を、裏づけの強さといっしょに並べました。
「うれしいから」「甘えたいから」という説明は、ほほえましいのですが、犬の気持ちは測れないので、人の想像も入っている、と書かれていました。
まずは、かゆみや痛みではないかを見る。それから、ほかの理由を考える、という順番がよさそうです。
シャンプーのあとのぐりぐりは「ズーミーズ」
シャンプーやトリミングのあと、急に部屋じゅうを走り回ったり、床に背中をこすりつけたりすることがあります。
これは英語で「ズーミーズ(FRAPs)」と呼ばれる、ふつうの行動です。
動けなかった間にたまった緊張やエネルギーを、一気に発散していると説明されていました。
体がぬれて気持ち悪い、シャンプーのにおいが自分のにおいとちがって落ち着かない、という理由も挙げられていました。
ハル
臭いものの上で転がるのはなぜ?「においを隠す説」は決まっていない
散歩中、犬が草の上や、ミミズ・ほかの動物のふんなど、においのあるものの上で背中をこすりつけることがあります。
英語では「セント・ローリング」と呼ばれる行動です。
オオカミは、香水やカレー粉の上でも転がった
アメリカのオオカミの研究施設(ウルフ・パーク)などの観察では、オオカミはくさいものだけでなく、香水やミント、カレー粉の上でも転がったそうです。
共通していたのは、ふだんない、めずらしいにおいだということ。
自分のにおいや、なれたにおいでは、転がらなかったと説明されていました。
なぜ転がるのかは、まだ分かっていない
日本語の記事では「においを消すため」と言い切っているものが多いのですが、研究ではまだ答えが決まっていない、というのが本当のところでした。
散歩中に転がるのを防ぐには
- 先を見て、ふんや死がいを見つけたら、リードを短く持って遠回り
- においをかいで、首や肩を下げ始めたら名前を呼ぶ。来たら、とっておきのおやつ
- 大きな声でしかったり、強く引っぱったりはしない
寝る前に背中をこすりつけるのは寝床づくり?
あんずのぐりぐりは、寝る前が多い気がする。
これは、行動の説明としても、つじつまが合っていました。
野生の犬の仲間は、寝る前に草をふみ固めたり、地面をととのえたりして、寝床を作ると言われます。
家の犬が、寝る前に布団をほりほりしたり、背中をこすりつけたりするのは、この寝床づくりの名残と説明されていました。
暑い日は冷たい床に背中をつけて、寒い日は布団を寄せて、ちょうどいい温度を探しているとも考えられています。
また、背中をこすりつける刺激が、自分でするマッサージやストレッチになっているのかもしれない、という説明もありました。
これは「かもしれない」の段階です。
老犬が寝る前に何度もぐるぐる回るとき
16歳のレオのような老犬が、寝る前に何度も体勢を変えて、なかなか落ち着けないときは、関節が痛くて楽な姿勢が見つからないこともある、と書かれていました。
また、目的もなく同じ場所でぐるぐる回り続ける・夜に落ち着かず歩き回るときは、年をとって脳がおとろえたサインのこともあるそうです。
こうした変化があれば、獣医さんに相談しましょう。
年をとると、皮ふも乾燥しやすくなって、ちょっとした刺激でかゆくなりやすいそうです。
(レオは以前、皮ふ炎になったことがあります。そのときのことは犬のお風呂は月1回で十分?老犬レオの皮膚炎で知ったことに書きました)
背中ぐりぐりが病気のサインのとき|皮ふのかゆみ・お尻・腰の痛み
背中をこすりつけるのが、かゆみや痛みのSOSのこともあります。
シーズーやトイプードルで、資料に名前が挙がっていたのはこんな病気でした(どれも「〜のことがある」です)。
お尻を床にこすりつけて進むとき
背中ではなく、お尻を床につけたまま前にずりずり進むときは、肛門のわきの「肛門腺(こうもんせん)」のトラブルのサインのことがあります。
小型犬は、肛門腺の中身を自分で出しにくい子が多いそうです。
背中を丸めて固まるときは痛み
こすりつけるというより、背中を丸めてこわばっている・抱っこでキャンと鳴く・後ろ足がふらつくときは、背中や腰の痛みのことがあります。
シーズーもトイプードルも、背骨の病気(椎間板ヘルニアなど)が起きることのある犬種です。
こんなときは病院へ
- 急に回数が増えた、同じ場所ばかり何十分もこすっている
- 毛をかき分けると赤い・ぶつぶつ・かさぶた・毛が抜けている
- 厚いフケや、シャンプーしてもすぐ戻る脂っぽいにおい
- こすったあと・さわったときに鳴く、歩き方がおかしい、元気がない
あんずのぐりぐりは、ほんの数秒で終わって、そのあとはけろっとしているように見えます。
それでも、ぐりぐりのあとに、背中の皮ふをときどきのぞいてみることにしました。
犬が背中をこすりつける理由、よくある質問
犬が背中を床にこすりつけるのはなぜ?
かゆい背中をかいている、興奮を発散している、めずらしいにおいを体につけている、寝る前に寝床をととのえている、などの理由が挙げられています。急に回数が増えたり、皮ふが赤かったりするときは、かゆみや痛みのサインのことがあります。
犬が背中をゴロゴロするのはうれしいから?
気持ちよさそうに見えることはありますが、犬の気持ちは測れないので、はっきりとは言えません。まずはかゆみや痛みがないかを見るのがおすすめです。
散歩中に草やふんの上で背中をこすりつけるのはなぜ?
めずらしいにおいの上で転がる「セント・ローリング」という行動です。においを隠す説、においを持ち帰る説などがありますが、まだ答えは決まっていません。
シャンプーのあとに背中をこすりつけて走り回るのは?
がまんしていた緊張やエネルギーを発散する「ズーミーズ」というふつうの行動です。体がぬれた気持ち悪さや、シャンプーのにおいも関係するとされています。
背中をこすりつけるのが病気のサインのときは?
急に回数が増えた、同じ場所ばかりこする、皮ふが赤い・フケ・毛が抜ける、こすったあとに鳴くといったときは、皮ふの病気や痛みのことがあるので獣医さんに相談しましょう。
参考:Pat Goodmann(Wolf Park)によるオオカミのセント・ローリングの観察/クロアチア・オシエク動物園の飼育オオカミの嗅覚エンリッチメント研究/ほか獣医師・動物行動学の解説記事(Gemini Deep Research で収集・2026-11-07)
ハル
あんず
……たぶん、そうだもん!
ハル
レオのぐりぐりも、こんど動画に撮ってみるね。









コメント
[…] あんずのあおむけは、写真を見ても体の力がすっかり抜けているように見えます。こちらは「なでて」のほう。(あおむけで背中をぐりぐりする話は犬が背中をこすりつける理由に書きました) […]
[…] あおむけで背中を床にぐりぐりこすりつける理由は、犬が背中をこすりつける理由は?にまとめました。 […]