なにを考えているのかな?
ハル
でも、引き出しを開けちゃうあんずを見ていると、そんなに低いとは思えなくて…。
あんず
引き出しだって自分で開けられるんだもん!
レオ
ちなみにプードルは2位だね。…あんず、すねないで。
タル吉
わしも呼ばれて動かぬが、ちゃんと考えておるのう。
ハル
じゃあ、ランキングの中身と、あんずの「賢いな」と思った行動を順番に紹介するね。
わが家のシーズー・あんずは、タンスの引き出しを自分で開けて、わたし(ハル)の靴下を持ち出したことがある子です。
「70位」と聞いて、正直ちょっと意外でした。
調べてみると、あのランキングが測っているのは犬の賢さのうち1種類だけ。
この記事では、ランキングの本当の意味と、犬種標準に書かれたシーズーの性格、あんずの実例、賢いシーズーとの付き合い方をまとめます。
シーズーは頭が悪い?知能ランキング70位の本当の意味と頭の良さ
「シーズー 知能」で出てくるランキングは、心理学者スタンレー・コレン博士の本『The Intelligence of Dogs』(1994年)によるものです。
犬の訓練の審査員へのアンケートをもとに犬種を順位づけしていて、シーズーは70位でした。
ただ、コレン博士は犬の知能を3つに分けています。
- 本能的な知能:その犬種が作られた目的の仕事をこなす力
- 適応的な知能:自分で問題を解く力
- 作業・服従の知能:人から教わって覚え、指示に従う力
有名なランキングが比べているのは、このうち3つめの「作業・服従の知能」だけです。
つまり70位は、「言われたとおりに動くのが得意ではない」という意味で、「考える力がない」という意味ではありません。
宮廷で大切にされてきた愛玩犬で、牧羊犬のように人の指示で働く仕事をしてこなかったことを考えると、納得の結果にも思えます。
いっぽう、国際畜犬連盟(FCI)の犬種標準を見ると、シーズーの性格の項目は「知的(Intelligent)で、活発で、注意深い。友好的で、独立心がある」という一文から始まります。
犬種の基準そのものが、まず「知的」と書いているんですね。
ちなみに、わが家のレオはトイプードル。
プードルは2位なので、同じ家に「いちばん上」と「いちばん下」のグループが暮らしていることになります。
どちらの犬種も、性格と飼い方を記事にまとめています。
引き出しを開けて靴下を持ち出す…あんずに見るシーズーの賢さ
あんずの「賢いな」と思った行動でいちばん印象に残っているのが、タンスの引き出しを自分で開けたことです。
朝、カタッと音がしたので見に行くと、引き出しが開いていて、あんずが中に顔をすぽっと入れていました。

わたしは教えていないのに…
お目当ては、わたしの靴下。
見つけたとたん、くわえて得意げに走っていきました。
引き出しの開け方を教えたことは一度もありません。
たぶん、わたしが持ち手を引いて開けるところを、毎日見て覚えたのだと思います。
コレン博士の分け方でいえば、指示に従う力ではなく、自分で問題を解く「適応的な知能」のほうに近い行動です。

叱る前に、ちょっと感心してしまいました。
もちろん、飼い主としては困ります(笑)
でも「言うことを聞かない子」ではなく、よく見て、自分で考えて動く子なんだと思うと、見え方が変わりました。
シーズーの性格全体については、シーズーの性格と飼いやすさの記事にくわしくまとめています。
人の様子をよく見ているシーズー|カメラを見つめるあんず
あんずを見ていて感じるもうひとつの賢さは、人の様子をよく見ていることです。

次になにが起きるか、ちゃんと見張っているみたいです。
この写真は、テーブルの下のラグでくつろいでいたあんずにカメラを向けたときのもの。
前足をそろえて伏せたまま、まっすぐこちらを見つめていました。
「なにかもらえるのかな?」「遊んでくれるのかな?」と、こちらの動きをうかがっているように見えました。
引き出しを開けられたのも、こうして人の動きをよく見ているからなのだと思います。
指示を待つより、相手を見て自分で判断する。
FCIの犬種標準にある「注意深い」「独立心がある」という言葉が、あんずにはぴったり当てはまる気がします。
ただし性格には個体差があり、ここに書いたのは一般に言われていることと、わが家のあんずの場合です。
シーズーとよく比べられるマルチーズとの性格の違いは、マルチーズとシーズーの違いの記事で紹介しています。
ハル
手作りのおやつマシンと市販の知育おもちゃを、あんずで試した比べっこです。
賢いシーズーのしつけのコツ|叱るより「ほめる」と「しまう」
一般向けの解説では、シーズーは賢くて理解力があるいっぽう、頑固な一面があり、一度まちがって覚えたことは直すのに時間がかかると言われています(「このこと共に」の専門家監修記事、au損保の犬メディア「H&LE」)。
自分で考えて動くタイプだからこそ、無理に従わせるより、次のような付き合い方が合っていると感じます。
- できたときにほめる:叱って止めるより、望む行動をしたときにほめて覚えてもらう
- 覚えてほしくないことは、最初からさせない:引き出しの手前に靴下など「お宝」を置かない、届く引き出しは開かない工夫をする
- 回数がかかる前提で教える:ランキングの「80〜100回以上」は、根気よく続ければいいという目安にもなる
- 退屈させない:おやつを探すおもちゃなど、自分で考える遊びで頭を使ってもらう
🐾 「しまう」と「頭を使う遊び」の道具
引き出しのロックは赤ちゃん用の商品、知育トイはおやつを隠して探してもらうおもちゃの一例です(わが家の使用品の紹介ではありません)。価格は2026年10月17日時点の楽天の表示(税込)です。
あんずの引き出し事件も、叱るより先に「開けられる場所に、くわえたくなる物を入れていた」わたしの側を見直すきっかけになりました。
お留守番中のあんずの様子は、シーズーのお留守番の記事にまとめています。
よくある質問
Q. シーズーは頭がいい犬種ですか?
A. FCIの犬種標準は、性格の最初に「知的(Intelligent)」と書いています。有名な知能ランキングで70位なのは「指示に従う力」だけを比べた結果で、考える力が低いという意味ではありません。
Q. シーズーの知能ランキングは何位ですか?
A. コレン博士の『The Intelligence of Dogs』では70位で、「新しい指示を覚えるのに80〜100回以上、最初の指示に従うのは25%以下」のグループです。
Q. シーズーがしつけを覚えないのは頭が悪いから?
A. 独立心があり頑固な面もある犬種と言われるので、覚えるまで回数がかかることがあります。叱るより、できたときにほめる教え方が向いています。
ハル
あんず
ハルのこと、いつもじーっと見てるんだから。
ハル
これからは、あんずが「開けたくならない」しまい方を考えるね。









コメント