ビアデッドコリーとオールドイングリッシュシープドッグの違いは?

長い毛で覆われた、グレーと白の大きな牧羊犬。ビアデッド・コリーとオールド・イングリッシュ・シープドッグは、どちらもイギリス原産で、遠くから見るとよく似ています。

並べてみると、ちがいは顔と体の大きさでした。ビアデッド・コリーは口ひげのある細身の牧羊犬、オールド・イングリッシュ・シープドッグは目まで毛にかくれた、ひとまわり大きな牧羊犬です。

この記事では、犬種図鑑で調べた2犬種の大きさ・歴史・毛と毛色・性格・お世話・気をつけたい病気の違いを表でまとめます。

ハル

ビアデッド・コリーとオールド・イングリッシュ・シープドッグ、どっちももこもこの牧羊犬だよね。
犬種図鑑の記事を並べて、違いを調べてみたよ。

あんず

どっちも、おひげと前髪がのびてるの!
あんずのなかまみたいだもん!

レオ

ビアデッドは「口ひげ」っていう意味の名前なんだ。
オールド・イングリッシュは「ボブ・テイル」とも呼ばれるんだって。

タル吉

ふむ……どちらも、羊の群れを守ってきた働き者じゃな。
雨にも風にも負けぬ毛を持っておるのう。

ハル

そうなんだ。散歩の量は、けっこうちがっていたよ。
じゃあ、表から順番に見ていこうね。

ビアデッド・コリーとオールド・イングリッシュ・シープドッグの違いを表で比較|大きさ

犬種標準と、ジャパンケネルクラブ(JKC)の2025年の登録頭数を並べました。

数字は、犬種図鑑の各記事(ビアデッド・コリー・オールド・イングリッシュ・シープドッグ)で調べたものです。

ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
原産 イギリス(スコットランドのハイランド地方) イギリス
用途 牧羊犬 牧羊犬
体高(理想) オス53〜56cm、メス51〜53cm オス61cm、メス56cm(サイズよりタイプと均整を重視)
JKC登録(2025年) 1頭・第131位 258頭・第41位
別名 — ボブ・テイル

「—」は、図鑑の記事で見つからなかったところです。体重は、どちらも図鑑の記事に信頼できる数字がありませんでした。

体高で比べると、オールド・イングリッシュ・シープドッグのほうがオスで5cm以上高く、ひとまわり大きな犬です。シーズーのあんず(27cm以下)やトイプードルのレオと並べると、ビアデッドは2匹の2倍くらい、オールド・イングリッシュは2倍以上の背の高さでした。

日本で見かける数は大きくちがい、ビアデッド・コリーは2025年の登録がわずか1頭でした。

歴史の違い|ハイランドの全天候型牧羊犬と、田舎の「カントリー・ドッグ」

ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
祖先 約2000年前からハイランド地方で飼われていたとされる ヨーロッパの牧羊犬とイギリスのシープドッグを交配したものと考えられている
名前 口ひげがあることから 古いイギリスの牧羊犬。別名「ボブ・テイル」
働き方 雨や霧の中での作業にも耐える全天候型の牧羊犬 田舎で働いてきた「カントリー・ドッグ」

イギリスの牧羊犬は種類が多かったものの、牧羊業の不振で多くが姿を消し、今は6、7犬種だけになったとJKCの紹介にありました。ビアデッド・コリーとオールド・イングリッシュ・シープドッグは、その残った牧羊犬どうしです。

ビアデッド・コリーは、口ひげがあることからこの名前で呼ばれています。オールド・イングリッシュ・シープドッグは、上から見ると西洋梨のような形で、歩くときは独特のローリング(ゆらゆらした)歩様を見せるそうです。

ビアデッド・コリーと、シーズーのあんず、トイプードルのレオを同じ床に並べて大きさを比べたイラスト
ビアデッド・コリーと、あんず・レオ。
口ひげが名前の由来です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグと、シーズーのあんず、トイプードルのレオを同じ床に並べて大きさを比べたイラスト
オールド・イングリッシュ・シープドッグと、あんず・レオ。
目まで毛にかくれて、ひとまわり大きな体です。

毛と毛色の違い|色いろいろのビアデッド、グレーと白のオールド・イングリッシュ

ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
毛色 スレート・グレー、赤みがかったフォーン、ブラック、ブルー、グレー、ブラウン、サンディ(白い斑はあってもなくてもよい) グレー、グリズル、ブルーの色合い。頭・首・前脚・お腹は白
被毛 長く柔らかい毛 硬めの上毛と、水をはじく下毛のダブルコート。全身が豊富な毛で覆われ、雨風に強い
犬種標準の決まり — はさみやクリッピングで形を人為的に変えてはいけない

見分けるなら、毛色の幅が手がかりです。ビアデッド・コリーは、グレーのほかにフォーン、ブラック、ブラウン、サンディなど、いろいろな色が認められていました。オールド・イングリッシュ・シープドッグは、グレーやブルーの体に、頭・首・前脚・お腹が白と決まっています。

オールド・イングリッシュの犬種標準には、被毛は自然な輪郭を保つべきで、はさみやクリッピングで変えてはいけないと書かれていました(ドッグショーの基準です)。

性格の違い|知的なビアデッド、穏やかで勇敢なオールド・イングリッシュ

ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
犬種標準の性格 落ち着いた、知的な牧羊犬。神経質だったり攻撃的だったりはしない 安定した気質で従順、勇敢で誠実。知的で友好的。吠え声は深い
解説でよく言われること 陽気で人が大好きな甘えん坊が多い。知的で観察力に優れる 穏やかで落ち着いた優しい犬種。信頼関係ができると飼い主に忠実。守ろうとする気持ちがやや強く出る子も
初心者に向く? 非常に飼いづらい やや飼いづらい

どちらも、神経質でも攻撃的でもない落ち着いた牧羊犬とされていました。ビアデッド・コリーは陽気で人が大好きな甘えん坊、オールド・イングリッシュは穏やかで、牧羊犬の名残から守ろうとする気持ちが強く出る子もいるそうです。

初心者への向き不向きは、ビアデッド・コリーが「非常に飼いづらい」、オールド・イングリッシュが「やや飼いづらい」でした。どちらも運動量が多い大きな犬なので、ふだんからのしつけが欠かせません。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。

お世話の違い|散歩はオールド・イングリッシュが多め、毛のお手入れはどちらも大変

ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
散歩 普通程度(30分〜1時間程度) やや多め(2〜2.5時間程度)
お手入れ 非常に難しい。長く柔らかい毛がもつれやすい 非常に難しい。豊富な被毛がもつれやすい
抜け毛 普通程度 やや多い

いちばんの違いは散歩の量です。ビアデッド・コリーは30分〜1時間程度、オールド・イングリッシュは2〜2.5時間程度と、獣医師監修の犬種辞典では倍以上の差がありました。

毛のお手入れは、どちらも「非常に難しい」。長い毛がもつれやすく、こまめなブラッシングが必要です。オールド・イングリッシュは大型犬なので、飼育スペースや医療費が小型犬の倍以上になることもあるとされていました。毛の多い大きな犬なので、暑い季節は散歩の時間を選んであげたいですね。

ハル

ボブ・テイルのことはこちら🐕
はさみで形を変えないという被毛のルールもまとめました。

かかりやすい病気の違い|どちらも関節と皮膚

病気 ビアデッド・コリー オールド・イングリッシュ・シープドッグ
股関節形成不全などの関節の病気 ○ ○
皮膚トラブル ○(毛玉やもつれが原因になりやすい) ○

「○」は、図鑑の記事で気をつけたい病気として挙げたものです。獣医師監修の犬種辞典では、2犬種とも関節と皮膚が挙げられていて、ここはそっくりでした。

毛が多くもつれやすい犬種なので、毎日のブラッシングは皮膚の異変に早く気づくきっかけにもなります。体が大きいぶん、太りすぎは関節の負担になるので、体重の管理も大事です。

ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。気になる様子があれば動物病院に相談してください。

ビアデッド・コリーとオールド・イングリッシュ・シープドッグ、よくある質問

Q. 見分け方は?
A. 顔と毛色です。ビアデッド・コリーは口ひげがあり、毛色もいろいろ。オールド・イングリッシュ・シープドッグは目まで毛にかくれ、グレーやブルーの体に頭・首・前脚・お腹が白です。

Q. どっちが大きい?
A. オールド・イングリッシュ・シープドッグです。理想の体高はオス61cm、ビアデッド・コリーはオス53〜56cmです。

Q. 散歩が多いのは?
A. オールド・イングリッシュ・シープドッグです。2〜2.5時間程度、ビアデッド・コリーは30分〜1時間程度とされています。

Q. 日本で見かけるのは?
A. JKCの2025年の登録では、オールド・イングリッシュが258頭、ビアデッド・コリーは1頭でした。

ハル

似ている犬種くらべ、垂れ耳のハウンドも🐕
ビーグルとバセット・ハウンドを表で比べました。

あんず

おひげがビアデッドさん、前髪で目がかくれてるのがオールドさん、もう見分けられるの!
あんずも、前髪のお手入れがんばるもん!

ハル

同じイギリスの牧羊犬でも、顔も毛色も散歩の量もちがったね。
次も、似ている犬種どうしを比べてみるね。

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