並べてみると、ジャーマン・シェパードはドイツ生まれのひとまわり大きな使役犬、オーストラリアン・シェパードはアメリカで発展した、マール模様の多い牧羊犬でした。
この記事では、犬種図鑑で調べた2犬種の大きさ・名前と歴史・毛色・性格・お世話・気をつけたい病気と薬の違いを表でまとめます。
ハル
犬種図鑑の記事を並べて、違いを調べてみたよ。
あんず
あんず、ドイツとオーストラリアのいとこだと思ってたもん!
レオ
それに、オーストラリアン・シェパードはアメリカで発展した犬種なんだよ。
タル吉
見た目も、毛の色がずいぶんちがうのう。
ハル
じゃあ、表から順番に見ていこうね。
ジャーマン・シェパードとオーストラリアン・シェパードの違いを表で比較|大きさ
犬種標準と、ジャパンケネルクラブ(JKC)の2025年の登録頭数を並べました。
数字は、犬種図鑑の各記事(ジャーマン・シェパード・ドッグ・オーストラリアン・シェパード)で調べたものです。
体高の上限で比べると、オスでジャーマン・シェパードのほうが7cm高く、体重の幅も重いほうにかたよった、ひとまわり大きな犬です。シーズーのあんず(27cm以下)やトイプードルのレオと並べると、どちらも2匹のおよそ2倍以上の背の高さでした。
日本で生まれる子犬の数は、ジャーマン・シェパードがオーストラリアン・シェパードの2倍ほど。どちらも、そう頻繁には見かけない犬種です。
名前と歴史の違い|ドイツの「羊飼いの犬」と、アメリカで名づけられた牧羊犬
「オーストラリア」と入っていても、オーストラリアン・シェパードの原産国はJKCではアメリカ合衆国です。オーストラリアから来た羊飼いたちが名前をつけたことが由来とされていました。
ジャーマン・シェパードは、もっとも要求の多い使役作業に向く犬をつくることを目標に、ドイツで計画的に繁殖された犬種です。最初のスタンダードは1899年9月20日、フランクフルトの協会の総会で作られました。羊飼いの犬から、いまは人を守る仕事まで任される犬になりました。

黒い地に茶色のマーキングの毛です。

大理石のようなブルーマールの毛です。
毛と毛色の違い|黒い背中のジャーマン、マール模様のオーストラリアン
見分けるなら、毛色がいちばんの手がかりです。ジャーマン・シェパードは黒い背中に茶色やグレーのマーキング、オーストラリアン・シェパードは大理石のようなマール模様(ブルーマール・レッドマール)を含む4色でした。
「—」は、図鑑の記事で見つからなかったところです。白いシェパードを見かけたら、それはジャーマン・シェパードではなく、別の犬種のホワイト・スイス・シェパードかもしれません(ジャーマン・シェパードの犬種標準では、ホワイトは許容されていません)。

左からブルーマール、ブラック、レッドマール、レッド。
性格の違い|落ち着いた使役犬と、寂しがり屋の作業犬
どちらも賢く、飼い主に忠実な牧羊犬です。ちがいは、ジャーマン・シェパードが守る仕事に向いた勇気とタフさを求められてきたのに対し、オーストラリアン・シェパードは飼い主のそばにいたがる寂しがり屋と紹介されていたところでした。
ジャーマン・シェパードは成犬になると大人の男性でも力で抑えられないので、子犬のころからの社会化と訓練が欠かせません。オーストラリアン・シェパードは、お留守番が長い暮らしだと寂しさがストレスになりやすいかもしれません。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
お世話の違い|どちらも運動たっぷり、オーストラリアンは暑さに注意
運動量は、どちらも多い犬種です。オーストラリアン・シェパードは1時間の散歩を1日2回が目安とされ、ジャーマン・シェパードはオビディエンス競技やアジリティなどのドッグスポーツもすすめられていました。体だけでなく頭を使う時間が要るところは、2犬種に共通しています。
オーストラリアン・シェパードは毛量が多く、熱中症のリスクが高いとされていました。夏の散歩は、涼しい時間を選んであげたいですね。寿命は、ジャーマン・シェパードには犬種ごとの数字がなく、大型犬の平均を目安として書いています。
ハル
かかりやすい病気と薬の違い|ジャーマンは脊髄と胃、オーストラリアンは目
「○」は、図鑑の記事で気をつけたい病気として挙げたもの、「—」は挙げていないものです。共通していたのは股関節形成不全でした。
ジャーマン・シェパードは、痛みがないまま後ろ足が弱っていく変性性脊髄症と、「吐きたそうなのに吐けない」胃捻転に気をつけたい犬種です。オーストラリアン・シェパードは目の病気が多く、コリー眼異常は生後5〜8週齢での眼底検査がすすめられていました。
薬のことは、2犬種とも気をつけたいところです。ジャーマン・シェパードは、疥癬や毛包虫症の治療で使う高用量のイベルメクチンに注意したい犬種とされています。オーストラリアン・シェパードは、薬が脳に入りこまないようにする仕組みに関わるMDR1遺伝子の変異を持つ子が少なくない犬種です。薬をもらうときは、犬種を先生に伝えておくと安心です。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。気になる様子があれば動物病院に相談してください。
ハル
ジャーマン・シェパードとオーストラリアン・シェパード、よくある質問
Q. 見分け方は?
A. 毛色です。ジャーマン・シェパードは黒い背中に茶色やグレーのマーキング、オーストラリアン・シェパードはブルーマール・ブラック・レッドマール・レッドの4色で、大理石のようなマール模様の子もいます。
Q. どっちが大きい?
A. ジャーマン・シェパードです。体高はオス60〜65cm、オーストラリアン・シェパードはオス51〜58cmです。
Q. オーストラリアン・シェパードはオーストラリア原産?
A. JKCでは原産国はアメリカ合衆国です。オーストラリアからアメリカへ渡った羊飼いたちが名前をつけたとされています。
Q. 初心者でも飼える?
A. ジャーマン・シェパードは「初心者が飼うには難しい犬種」とされています。オーストラリアン・シェパードも運動量が多く、体力があって運動をさせられる人に向いているとされていました。
Q. ほかのシェパードとの違いは?
A. ドーベルマン・マリノアとの違いはジャーマンシェパードとドーベルマンとマリノアの違い、ボーダー・コリーやシェルティとの違いはボーダーコリーとオーストラリアンシェパードの違いで表にまとめています。
ハル
あんず
名前が同じでも、いとこじゃなかったんだね!
ハル
次も、似ている犬種どうしを比べてみるね。










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