ところが犬種標準を並べると、毛の扱いは正反対でした。キャバリアは「トリミングは一切しない」犬、アメリカン・コッカーは月1回のサロンが必要な犬です。
この記事では、犬種図鑑で調べた2犬種の大きさ・歴史・毛と毛色・性格・お世話・気をつけたい病気の違いを表でまとめます。
ハル
犬種図鑑の記事を並べて、違いを調べてみたよ。
あんず
お耳の長い犬さん、どっちがどっちなの?
レオ
キャバリアはカットしないけど、コッカーは月1回のサロンがすすめられているんだって。
タル吉
生まれた国も仕事も、ずいぶんちがうのう。
ハル
じゃあ、表から順番に見ていこうね。
キャバリアとアメリカン・コッカーの違いを表で比較|大きさ・原産
犬種標準と、ジャパンケネルクラブ(JKC)の2025年の登録頭数を並べました。
数字は、犬種図鑑の各記事(キャバリア・アメリカン・コッカー・スパニエル)で調べたものです。
平均寿命は、アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2023」によるものです。アメリカン・コッカーの体重の目安は、茂木千恵獣医師が監修した解説から。
大きさの決め方がちがいます。キャバリアは体重だけ、アメリカン・コッカーは体高だけが犬種標準で決まっていました。アメリカン・コッカーは「スポーティング・グループでいちばん小さい」犬ですが、体重の目安で比べると、キャバリアよりひとまわり以上大きい犬です。
日本ではどちらも人気の犬種で、キャバリアが3,471頭、アメリカン・コッカーが2,322頭でした。
歴史の違い|「騎士」の名のキャバリア、鳥猟犬のアメリカン・コッカー
キャバリアは、キング・チャールズ・スパニエルよりやや大きく、マズル(口吻)が長いのが特徴です。マズルの短い姿に変わっていったキング・チャールズ・スパニエルに対して、昔の姿を取り戻そうとして生まれた犬で、名前の「キャバリア」は中世の騎士のことでした。
アメリカン・コッカーは、草むらから鳥を飛び立たせる猟犬です。犬種標準には、がっしりとまとまった体で、かなりのスピードとすぐれた持久力を兼ね備えている、と書かれていました。ディズニー映画「わんわん物語」の主人公としても知られています。
ハル
毛と毛色の違い|カットしないキャバリア、サロンが必要なコッカー
いちばんの違いはカットです。キャバリアの犬種標準には「トリミングは一切しない」とはっきり書かれていて、サロンでのカットはいりません。アメリカン・コッカーは毛量がとても多く長いので、月1回くらいのサロンが必要とされていました。
毛色も決まり方がちがいます。キャバリアは4色だけで、ブレンハイムの耳の間にある「ひし形の斑」がこの犬種独自の特徴とされていました。アメリカン・コッカーは、単色の子は胸やのど以外の白が失格、タンの模様は全体の10%以下と、細かく決められています。

左のブレンハイムは、頭のまん中のひし形の斑が目印です。

性格の違い|友好的なキャバリア、穏やかで陽気なコッカー
どちらも明るく人なつこい犬とされていますが、書かれ方には少し差がありました。キャバリアは「友好的で攻撃性はない」と、だれにでも物おじせず近づいていくタイプ。
アメリカン・コッカーは、研究では飼い主への攻撃性や見知らぬ人を怖がる傾向が、ほかの人気犬種と比べてやや高いという結果も報告されていました。生後3〜14週ごろの社会化期に、いろいろな人や音に慣れさせることが大切だそうです。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
お世話の違い|ブラッシングは毎日と2日に1回、耳はどちらも大事
キャバリアはカットがいらないぶん、毎日のブラッシングと抜け毛の掃除に時間がかかります。アメリカン・コッカーはブラッシングに加えて、月1回のサロン代も見込んでおきたい犬種です。
どちらも長い垂れ耳なので、耳のお手入れは共通の大事なポイントでした。アメリカン・コッカーは、ごはんのときに耳の先がお皿に入ってしまう子もいるそうです。

この形が、蒸れやすさにもつながります。
かかりやすい病気の違い|キャバリアは心臓、コッカーは耳と目
「○」は、図鑑の記事で気をつけたい病気として挙げたものです。
キャバリアでいちばん大事なのは心臓です。僧帽弁閉鎖不全症は、ほかの犬種では最初の診断が平均12歳なのに対し、キャバリアは平均6.5歳という解説がありました。元気な若いうちから、聴診を受けておきたい犬種です。
アメリカン・コッカーは耳と目。長くたれた耳は通気性が悪く外耳炎になりやすく、白内障は2歳以下で起こる若年性のものもあるとされていました。1歳以内に出る脂漏症は、遺伝的な体質が原因のことがあるそうです。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。気になる様子があれば動物病院に相談してください。
キャバリアとアメリカン・コッカー、よくある質問
Q. キャバリアとアメリカン・コッカーの見分け方は?
A. 毛色が手がかりです。キャバリアは4色だけで、ブレンハイムは頭のまん中にひし形の斑があります。アメリカン・コッカーはブラック・単色・パーティカラーで、耳が目の下の高さからたれています。
Q. どっちが大きい?
A. アメリカン・コッカーです。キャバリアは5.4〜8kg、アメリカン・コッカーの目安はオス約11〜13.5kg、メス約9〜11kgです。
Q. トリミングがいらないのは?
A. キャバリアです。犬種標準に「トリミングは一切しない」と書かれています。ただし毎日のブラッシングは必要です。
Q. 気をつけたい病気のちがいは?
A. キャバリアは若いうちからの心臓の病気、アメリカン・コッカーは外耳炎と目の病気が多く挙げられていました。
ハル
あんず
あんずも、お耳のお手入れがんばるもん!
ハル
次も、似ている犬種どうしを比べてみるね。









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