わが家の16歳のトイプードル・レオは、子犬のころから、これから寝る場所をほりほりしてから、くるくる回って寝ます。
調べてみると、野生のご先祖が寝床を整えていた本能の名残という説がいちばん有力でした。
この記事では、レオのほりほりの写真といっしょに、掘る理由・くるくる回る理由・掘らない犬との違い・シニア犬で気をつけたいサインをまとめます。
ハル
長いときは3分くらい。そのあとくるくる回って、ちょこんと寝るんだよ。
あんず
ベッドに入ったら、そのまま寝ちゃうの。
レオ
ちゃんと整えないと、なんだか落ち着かないんだね。
タル吉
体に残った昔の記憶というのは、なかなか消えんものじゃ。
ハル
じゃあ、詳しく紹介するね。
16歳トイプードル・レオの寝る前のほりほり|30秒〜3分掘ってくるくる
レオがほりほりするのは、自分のベッドや毛布。
いつも、これから寝ようとしている場所です。

ここから、ほりほりが始まります。
前足で、ベッドの底をガリガリ、ほりほり。
短いと30秒ほど、長いときは3分くらい続けます。
いつも見ているわけではないので、正確な回数は分かりませんが、ときどき見かける光景です。

何を整えているんだろう?
掘り終わると、ベッドの中でくるくると回ります。

そして最後は、まるくなってちょこん。
そのまま静かに寝てしまいます。

この流れが、レオの寝る前の儀式です。
このほりほりは、子犬のころからずっとです。
ベッドが破れるような困りごともなく、わたしは「寝る前のかわいいくせ」と思って見てきました。
でも、3歳のシーズー・あんずは、一度もやったことがありません。どうしてレオだけなのか、気になって調べてみました。
犬が寝る前にベッドを掘る理由|巣づくりの名残・におい付け・寝床を整える
犬が寝床を掘る理由は、一つに決まっているわけではなく、いくつかの説があります。
資料を読みながら、どのくらい確かな話なのかも分けてみました。
アメリカンケネルクラブ(AKC)やVCA動物病院の解説でも、寝る前の掘る行動は、祖先の巣づくりの本能の名残として紹介されていました。
室内のふかふかのベッドでは、もう実用的な意味はあまりないけれど、本能として体に残っている、という考え方です。
掘ったあとにくるくる回るのはなぜ?
レオのように、掘ったあとにくるくる回ってから寝る犬も多いですよね。
ブリティッシュコロンビア大学の心理学者スタンレー・コレン博士は、平らなカーペットと、毛足の長いでこぼこのラグで、寝る前に回る犬の割合を比べる実験を紹介しています。
平らなカーペットでは回ってから寝た犬が約19%、でこぼこのラグでは約55%でした。
寝床が平らでないほど回る、という結果で、回るのは寝床を踏みならして、寝心地をよくするためと考えられています。
「地球の磁気に合わせて回る」という話もありますが、室内のベッドで回る理由として確かめられたものではないようです。
レオがベッドの奥を掘ってから回るのも、自分の体に合うくぼみを作っていると思うと、なんだか納得です。
ハル
ほりほりする犬としない犬の違い|シーズーのあんずは掘らない
同じ家で、同じように暮らしていても、レオは掘って、あんずは掘りません。
あんずは、ベッドに入るとそのまま寝てしまいます。寝る前のくせも、特にありません。
資料では、掘る・掘らないは個体差で、掘らないのも異常ではないとされていました。
すでに寝床が快適だと感じている、もともと掘りたい気持ちが強くない、などが理由として挙げられています。
- 犬種:テリアやダックスフンドのように、巣穴の獲物を追うために作られた犬種は、掘りたい気持ちが強いといわれる
- 性格:同じ犬種でも、こだわりの強さや神経の細やかさで差が出る
- 学習:掘ると飼い主が笑ったり声をかけたりしてくれる、と覚えて増えることもある
トイプードルとシーズーのどちらが掘りやすい、という確かな資料は見つかりませんでした。
レオは、ベッドをきっちり自分の形に整えたいタイプ。あんずは、どこでもすぐ眠れるおおらかなタイプ。
2匹の性格の違いが、そのまま寝る前の過ごし方に出ているのかもしれません。
ほりほりはやめさせなくていい?シニア犬で気をつけたいサイン
寝る前に少し掘って、まるくなって眠れているなら、無理にやめさせる必要はないとする資料がほとんどでした。
叱って止めると、かえって落ち着かなくなることがあるそうです。
ただ、レオは16歳。シニア犬では、ほりほりの様子が変わったときに気をつけたいサインがありました。
米国動物病院協会(AAHA)などは、シニア犬の認知機能の変化(夜中に起きる・同じ所をぐるぐる歩く・不安が強くなる など)や、関節の痛みで横になる姿勢が見つからないとき、寝床で落ち着かなくなることを挙げています。
どれも、ほりほりだけで病気かどうかは分かりません。「前と違う」と感じたら、動画を撮って獣医さんに見せるのがいちばんです。
レオのほりほりは、子犬のころから変わらず、掘ったあとはちょこんと眠れています。
なので、わが家では見守ることにしています。
ほりほりする犬のベッドで気をつけること
- 爪を伸ばしすぎない:伸びた爪が布に引っかかると、割れたり折れたりすることがある
- ループ状の生地を避ける:タオル地のような輪になった織り目は、爪が引っかかりやすい
- 中綿を食べないか見る:掘って破れた布や綿を飲みこむと、おなかに詰まるおそれがある
- 掘ってもいい毛布を1枚:ベッドの上にほつれにくい毛布を置いておくと、思う存分整えられる
よくある質問
Q. 犬が寝る前にベッドを掘るのはなぜ?
A. 野生の祖先が、地面を掘って安全で体に合う寝床を作っていた本能の名残という説が有力です。ほかに、におい付けや、気持ちを落ち着けるため、という説もあります。
Q. 掘ったあとにくるくる回るのはなぜ?
A. 寝床を踏みならして寝心地をよくするためと考えられています。でこぼこのラグの上のほうが、回ってから寝る犬が多かったという実験があります。
Q. ほりほりはやめさせたほうがいい?
A. 少し掘ってそのまま眠れているなら、無理にやめさせる必要はないとする資料がほとんどです。叱って止めないほうがよいとされています。
Q. まったく掘らない犬は大丈夫?
A. 掘る・掘らないは個体差で、掘らないのも異常ではありません。わが家のあんずも掘らずにそのまま寝ます。
Q. シニア犬のほりほりで受診したほうがいいのは?
A. 急に増えた、なかなか横になれない、夜中に何度も起きて掘る、足をなめる・赤い、といったときは、動画を撮って獣医さんに相談してください。
参考:American Kennel Club「Why Do Dogs Dig?」/VCA Animal Hospitals「Digging in Dogs」/Stanley Coren「Why Do Dogs Turn in Circles Before Lying Down?」(Psychology Today)/AAHA「Senior Care Guidelines for Dogs and Cats」/Gemini Deep Research による調査(2026-11)
ハル
レオ
これがぼくの、いちばん落ち着く寝かたなんだよ。
ハル
これからも変わらないか、そっと見守っていくね。おやすみ、レオ。








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