ジャパンケネルクラブ(JKC)の紹介によると、アルプスのグラン・サン・ベルナール峠の宿坊で飼われ、遭難した旅人の捜索に活躍したそうです。伝説の救助犬「バリー」は一生で40人の命を救ったとされています。
この記事では、セント・バーナードの歴史と首の樽の話、温和な性格、散歩と暑さ対策、気をつけたい病気、迎え方までをまとめました。シーズーのあんず、トイプードルのレオとの大きさ比べも入れています。
ハル
アルプスの雪山で、遭難した人を助けていた救助犬なんだ。
あんず
あんず、絵本で見たことあるもん!
レオ
すごいよね。
タル吉
わしは寒いと動けんから、尊敬するしかないのう。
ハル
じゃあ、セント・バーナードの歴史や性格、お世話、気をつけたい病気まで紹介していくね。
セント・バーナードってどんな犬?アルプスの救助犬
ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種紹介によると、セント・バーナードはスイス原産の犬です(FCIスタンダードNo.61)。アルプスのグラン・サン・ベルナール峠の宿坊で、17世紀中ごろから護衛用の大型のマウンテン・ドッグが飼われていて、雪や霧で遭難した旅人の捜索に活躍し、19世紀にはヨーロッパ中に名声が広まったそうです。
1884年にスタッドブック(血統台帳)がつくられ、1887年にスイスの犬種として正式に公認されました。今ではスイスの国犬だそうです。
伝説の救助犬「バリー」と首の樽
増田国充獣医師が監修したアニコム損保「犬との暮らし大百科」の解説によると、救助犬「バリー」は約200年前に活躍し、一生で40人の旅人の命を救ったとされています。1884年に犬種標準がつくられるまでは「ホスピス犬」「バリー犬」などと呼ばれていたそうです。
おなじみの首の樽には、遭難した人の体を温めるお酒が入っていた、といわれています。同じ解説でも「救助犬だった名残」としつつ言い切ってはいないので、お話として楽しんでおきたいところです。
セント・バーナードの性格|温和でのんびり
JKCの犬種紹介では、生まれつき人なつっこい性質。気性は穏やかなものから快活なものまでいて、用心深さもあるとされています。
増田獣医師監修の解説でも、見た目の印象とちがって温和でのんびりした性格で、家族やほかの犬、子どもとも仲良くできると紹介されていました。いっぽうで、なわばりを守ろうとしてほかの犬に攻撃的になることもあるので、社会化としつけをしっかり、とのことです。
初めて犬を飼う人に向く?
葛野宗獣医師が監修した犬種辞典(withpety)では、初心者には非常に飼いづらいとされています。穏やかな性格でも、体重70kg前後の犬と暮らすには、体力も住まいの広さも必要です。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
セント・バーナードのお世話|暑さ対策とよだれ
葛野獣医師監修の犬種辞典と増田獣医師監修の解説では、お世話の目安は次のとおりでした。
- 散歩:非常に多い(2.5〜3時間程度)
- お手入れ:非常に難しい(こまめなブラッシングとシャンプー)
- 抜け毛:ダブルコートで抜け毛が多い
- 暑さ寒さ:寒さには強いが暑さに弱い。夏はエアコンでの室温管理が必須
同じ犬種辞典では、暑いときは口を開けて呼吸してよだれを垂らすことが多く、口のまわりが汚れやすいとされていました。増田獣医師監修の解説では、垂れ耳で耳が蒸れやすいので、外耳炎や皮膚炎にも注意とのことです。
セント・バーナードがかかりやすい病気|関節・胃捻転・心臓
増田獣医師監修の解説では、大型犬に多い拡張型心筋症、胃拡張・胃捻転、股関節形成不全が挙げられていました。葛野獣医師監修の犬種辞典でも、股関節形成不全、肘形成不全、胃拡張胃捻転症候群が挙げられ、肥満は関節への負担になるとされています。
胃捻転は「吐きたそうなのに吐けない」
ダクタリ動物病院 東京医療センターの解説では、胃拡張・胃捻転でいちばん特徴的なのは「吐きたそうにするけど吐けない」様子。よだれ、お腹のふくらみ、呼吸の苦しさが見られることもあり、発症から数時間のうちに急速に進む病気だそうです。ふだんからよだれの多い犬種なので、「いつもとちがう」様子に気づけるようにしておきたいですね。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。あてはまるところがあっても自己判断はせず、気になる様子があれば、夜中でも動物病院に相談してください。
セント・バーナードを迎えるときに知っておきたいこと
JKCの2025年の犬籍登録頭数では、セント・バーナードは106頭(61位)。日本で生まれる子犬は多くないので、親犬の様子をブリーダーに直接確認できる迎え方が安心です。
葛野獣医師監修の犬種辞典では、価格の目安は30万〜50万円くらいとされていました。価格はそのときどきで変わるので、検討される際はご自身で最新の情報を確認してください。
「8週齢」のルール
環境省が定める動物愛護管理法では、繁殖業者が生まれてから56日(8週齢)を過ぎない子犬を、販売のために引き渡したり展示したりすることは禁止されています(令和3年6月1日施行)。
わが家の視点|あんず・レオの3倍近い背の高さ

体高の数字では、2匹の3倍近くあります。
体高はセント・バーナードがオス70〜90cm、メス65〜80cm、シーズーが27cm以下、トイプードルが24cm超〜28cm。並べると、わが家の2匹の3倍近い背の高さです。体重はオス約75kgで、あんずの10匹ぶん近くになります。
アルプス生まれの大型犬には、バーニーズ・マウンテン・ドッグもいます。白くて大きなグレート・ピレニーズの記事もあわせてどうぞ。
あんずの犬種のことはシーズーの性格と飼いやすさ、レオの犬種のことはトイプードルの性格と飼いやすさで調べています。
セント・バーナードについてよくある質問
セント・バーナードは本当に首に樽をつけていた?
アニコムの解説では、樽には遭難者の体を温めるお酒が入っていた「といわれている」とされていて、言い切られてはいません。
どのくらい大きい?
JKCの犬種標準では、体高はオス70〜90cm、メス65〜80cm。体重はオス約75kg、メス約66kgが目安です(アニコムの解説)。
散歩はどのくらい必要?
獣医師監修の犬種辞典では、非常に多い(2.5〜3時間程度)とされています。暑さに弱いので、夏は涼しい時間を選びます。
かかりやすい病気は?
獣医師監修の解説では、拡張型心筋症、胃拡張・胃捻転、股関節形成不全、肘形成不全、外耳炎や皮膚炎が挙げられています。
この記事で参考にした主な情報
あんず
あんずも、困っている子がいたら助けてあげるもん!
ハル
これで63犬種目。次はどの犬種を調べようかな。




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