犬種標準を並べると、生まれた土地はロシア、中東、アフガニスタンとばらばら。いちばん背が高いのはボルゾイで、オスの理想体高は75〜85cmでした。そして見分ける手がかりは、毛にあります。
この記事では、犬種図鑑で調べた3犬種に、北アフリカのスルーギとアザワクも加えて、大きさ・毛と見分け方・性格・散歩の量・気をつけたい病気の違いを表でまとめます。
ハル
犬種図鑑の記事を並べて、違いを調べてみたよ。
あんず
あんずの脚とは、ぜんぜんちがうの……
レオ
生まれた国は、ロシアに中東にアフガニスタン。毛の長さもいろいろなんだ。
タル吉
家の中では静かに過ごすと聞いたぞ。
ハル
じゃあ、表から順番に見ていこうね。
ボルゾイ・サルーキ・アフガンハウンドの違いを表で比較|大きさ・原産
犬種標準と、ジャパンケネルクラブ(JKC)の2025年の登録頭数を並べました。
数字は、犬種図鑑の各記事(ボルゾイ・サルーキ・アフガン・ハウンド・スルーギ・アザワク)で調べたものです。
「—」は、図鑑の記事に数字を載せていないところです。
いちばん背が高いのはボルゾイで、オスの理想体高は75〜85cm。体重の目安もオス38〜48kgと、5犬種でいちばん大きな犬です。反対にアザワクは、オスの体高64〜74cmに対して体重20〜25kgと、背の高さのわりにとても軽い犬でした。

同じサイトハウンドでも、大きさはこれだけ違います。
見分け方は毛|長毛のボルゾイとアフガン、飾り毛のサルーキ
- ボルゾイ:とても柔らかな長毛で、ストレートからウェーブまで。胸や四肢、しっぽに羽毛のような飾り毛(フェザリング)。毛色はホワイト、フォーン、レッドなどいろいろで、パイドも認められる
- アフガン・ハウンド:全身が長くシルキーな毛におおわれる。東洋的な表情をした犬と紹介されている
- サルーキ:飾り毛(フェザリング)のあるタイプと、飾り毛のない短毛(スムース)タイプがある。毛色はどの色や組み合わせも許容
- スルーギ・アザワク:毛色はスルーギが明るいサンドからレッド・サンド、アザワクはフォーン。お手入れはどちらも「かなり楽」とされる
見分けるときは、まず毛の長さ。全身がさらさらの長い毛ならアフガン・ハウンド、柔らかな長毛でいちばん大きければボルゾイ。サルーキは長毛ではなく、飾り毛のあるタイプと短毛のタイプがあります。
スルーギとアザワクはよく似ていますが、アザワクには体重の決まり(オス20〜25kg)があり、背が高いわりにとても細い体つきです。

長くシルキーな毛が目印です。
歴史の違い|狼狩りではなかったボルゾイ、売り買いされなかったサルーキ
- ボルゾイ:歴史は15世紀のモンゴル侵略にさかのぼる。狼狩りよりも、主に野ウサギやキツネを追うために使われた。1888年に最初のスタンダードが承認された
- サルーキ:中東で何千年もの間狩りに使われ、売り買いされず、名誉の象徴とされていた。ヨーロッパで最初の正式なスタンダードは1923年のイギリス
- アフガン・ハウンド:アフガニスタンの山地での狩りに使われ、1900年代初めにイギリスへ渡った。1907年のクリスタル・パレス・ショーで注目を集めた
- スルーギ:北アフリカで何世紀にもわたって暮らしてきた犬で、今はその大半がモロッコにいる
- アザワク:何千年も前のサハラ砂漠の壁画に描かれたタイプの子孫。遊牧民とともに暮らし、1968年に最初の血統がヨーロッパへ輸入された
ハル
性格と散歩・お手入れの違い|家では静か、外では走る
散歩とお手入れの目安は、獣医師監修の犬種辞典によるものです(ボルゾイはアニコム損保の解説)。
どの犬種も「家では静か、外では見つけた瞬間に走り出す」タイプです。ボルゾイは、散歩中に興奮して急に走り出すと、リードを持つ人が転んだり引きずられたりしてケガにつながるとされていました。子犬のころからの「待て」と、横について歩く練習が大切です。
アフガン・ハウンドとサルーキはお手入れが「非常に難しい」、スルーギとアザワクは「かなり楽」。そのかわり、スルーギとアザワクは散歩の量がいちばん多い組でした。初心者にはアフガン・ハウンドが非常に飼いづらいとされています。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
かかりやすい病気の違い|胃捻転と、細い脚の骨折
胸の深いサイトハウンドに多いのが胃拡張・胃捻転です。「吐きたそうなのに吐けない」のがいちばんのサインで、数時間で急に悪くなります。食事を何回かに分け、食後すぐの運動は控えることがすすめられていました。
細く長い脚の犬種では、子犬のころの骨折にも注意が必要です。高いところからの飛び降りや、遊び場の障害物に気をつけてあげたいですね。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。気になる様子があれば動物病院に相談してください。
ボルゾイ・サルーキ・アフガンハウンド、よくある質問
Q. ボルゾイとサルーキの違いは?
A. 原産はロシアと中東。体高はボルゾイのオスが理想75〜85cm、サルーキは平均58〜71cmで、ボルゾイのほうが大きい犬です。毛はボルゾイが柔らかな長毛、サルーキは飾り毛のあるタイプと短毛のタイプがあります。
Q. ボルゾイとアフガンハウンドの違いは?
A. 原産はロシアとアフガニスタン。どちらも長い毛ですが、アフガン・ハウンドは全身が長くシルキーな毛。体高はボルゾイのオスが理想75〜85cm、アフガン・ハウンドのオスが68〜74cmです。
Q. サルーキとスルーギの違いは?
A. 原産は中東とモロッコ。サルーキには飾り毛のあるタイプがあり、お手入れは「非常に難しい」、スルーギは「かなり楽」とされています。散歩の目安は、サルーキが2〜2.5時間程度、スルーギが3時間以上とされていました。
Q. 日本で見かけるのは?
A. JKCの2025年の登録では、ボルゾイが274頭でいちばん多く、アフガン・ハウンド56頭、サルーキ53頭、アザワク3頭、スルーギ1頭でした。
ハル
あんず
あんずのお散歩は、2時間もいらないもん!
ハル
次も、似ている犬種どうしを比べてみるね。









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