ソリガメとは?オスの突起と大きさ、飼育がむずかしい理由とヘルマンとの違い

ソリガメは、オスのあごの下の甲羅が前に長く突き出した、南アフリカの小さなリクガメです。
オスどうしはこの突起で相手をひっくり返そうとするそうで、リクガメのなかでも個性的な種類です。

この記事では、大きさ・ごはん・持ち出しの規制と、ヘルマンリクガメのタル吉と比べた違いをまとめます。

ハル

ソリガメのオスは、あごの下の甲羅が前に長く突き出しているんだよ。
船のへさきみたいな形なんだって。

あんず

カメさんに角があるの?
それで何をするの?

レオ

オスどうしで、相手をひっくり返そうとするそうだよ。
リクガメの相撲みたいだね。

タル吉

ふむ……わしはひっくり返されるのは、ごめんじゃな。
のんびり歩くほうがよいのう。

ハル

タル吉は平和主義だもんね。
じゃあ、南アフリカのソリガメを紹介するね。

ソリガメはどんなリクガメ?南アフリカのカメと、オスの「角」

ソリガメ(学名 Chersina angulata)は、南アフリカの沿岸部からナミビアにすむリクガメです。Chersina 属は、この1種だけです。

米国ミシガン大学の動物データベース Animal Diversity Web(ADW)によると、地中海性の気候の低木林や草地、乾いた砂地に多く、海ぞいの島にもすんでいます。

オスの「角」は、相手をひっくり返すため

英語名の Bowsprit tortoise の bowsprit は、帆船の船首から突き出した棒のことです。オスの腹側の甲羅の先があごの下から長く突き出している様子を、これにたとえた名前です。

ADW によると、オスどうしは激しくぶつかり合い、この突起で相手をひっくり返そうとします。勝つのは大きなオスが多く、勝ったオスがメスと交尾するそうです。ひっくり返ったまま起き上がれないと、日にさらされて死んでしまうこともあるとのことでした。

あごの下の甲羅が突き出たソリガメのオスとヘルマンリクガメのタル吉を並べて比べたイラスト
左がソリガメのオス、右がタル吉(ヘルマン)。
あごの下の突起がよく目立ちます。

ソリガメの大きさ・体重・寿命|オスのほうが大きい小型種

項目 ADW の数字
オスの全長 18〜25cmほど
メスの全長 17〜20cmほど
平均の体重 オス約920g・メス約810g
生まれたとき 3〜4cm・10〜12g
おとなになる年齢 10〜12歳
寿命 野生で30年以上。くわしくは分かっていない

数字はヘルマンリクガメに近い小型の種類です。ただ、島では全長35cm・約3.9kgの個体の記録もあるそうで、すむ場所によって差があるようです。

メスは丸みがあり、オスは平たく細長い体つきをしています。1回に産む卵は1個で、それを年に2〜6回くり返します。

ソリガメのごはんと暮らし|季節で変わる草花

ソリガメは主に草食で、一年草、イネ科の草、花、多肉植物などを食べます。ほかにカタツムリや虫、コケ、キノコを口にすることもあるそうです。

季節によって食べるものが変わるのが、この種類の特徴です。雨の季節に草花が増え、夏は乾く、ふるさとの気候に合わせた暮らしなのだと思います。

砂に体を埋めることも好きで、岩場にもいるとのことです。

ハル

砂や土の話が出たので、床材のことも🌱
わが家のケージの床材を3回変えた話です。

ソリガメは飼える?持ち出しの規制と飼育のむずかしさ

飼育の情報がとても少ない種類です。ADW でも飼育例は少なく、飼育下の寿命は不明とされていました。

英語版 Wikipedia の説明では、南アフリカでは保護の対象で、野生から取ることは禁止、運ぶ・持つ・輸出するには許可が必要とされています。

法律・条約 ソリガメの扱い
ワシントン条約 附属書Ⅱ
南アフリカの法律 保護の対象。野生から取ることは禁止、輸出などには許可が必要とされる
種の保存法(日本) 国際希少野生動植物種ではない

同じ説明では、もとの気候の外に連れ出されると多くは死んでしまう、季節ごとにいろいろな草花が必要で、経験の少ない飼い主では足りないことが多い、とされていました。

ペットとして探すより、南アフリカのカメとして知っておく種類だと思います。

ヘルマンリクガメ(タル吉)と比べると|大きさは近くても別の暮らし

最後に、わが家のヘルマンリクガメ・タル吉と比べます。ソリガメの欄は調べた情報です。

ソリガメ ヘルマンリクガメ(タル吉)
ふるさと 南アフリカ沿岸・ナミビア 南ヨーロッパ(地中海のまわり)
気候 地中海性の気候 地中海性の気候
大人の大きさ オス18〜25cm・メス17〜20cmほど 15〜20cmほど
大きいのは オス メス
甲羅の特徴 オスのあごの下の突起 黄色と黒の模様
ごはん 草花が中心。カタツムリや虫も 野草が中心(タル吉はオオバコ)

遠く離れた土地のカメなのに、ふるさとの気候はタル吉の地中海と似ています。南半球なので、季節は日本と反対です。

同じ「地中海性の気候」でも、飼育情報が少なく、タル吉と同じようには考えられません。リクガメの種類の違いはリクガメの種類と大きさ一覧にまとめています。

よくある疑問

疑問 答え
ソリガメの突起は何のため? オスどうしが争うときに、相手をひっくり返すために使う
どのくらいの大きさ? オスで全長18〜25cmほど、メスで17〜20cmほど
何を食べる? 草花が中心で、季節によって変わる。カタツムリや虫も食べる
日本で飼える? 飼育の情報が少ない。南アフリカでは保護の対象で、飼育もむずかしいとされる

ハル

穴を掘るのが得意な小型のリクガメ🐢
ヘルマンに近い大きさで、日本でも見かけるロシアリクガメです。

参考にした情報

タル吉

遠い海の向こうにも、同じように草を食む者がおるのじゃ。
なんだか、うれしいのう。

ハル

うん。知るだけでも楽しいカメだね。
次は、星の模様がきれいなインドホシガメを紹介するね。

🐢 タル吉の飼育ログ(わが家の実データ)
  • 温度|昼30℃前後・夜22℃程度。赤外線スポットランプ100Wをサーモスタットで自動オン・オフ → 温度管理の記録
  • 紫外線|UVBライト13Wをタイマーで朝7時〜夕方17時
  • ケージ|幅130×奥行70×高さ40cmをハルが2週間で自作 → ケージ自作の記録
ブログの記事に書いた、わが家の設定です。リクガメの状態や部屋によって合う数字は変わります。
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コメント

  1. […] ソリガメ […]

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