ペットショップでは手のひらサイズの子ガメで並んでいることもありますが、大人になると甲長40〜60cmほど、体重は10kgをこえる大型種です。
タル吉(ヘルマン)とは、大きさも、冬の過ごし方も、ごはんもかなり違いました。
この記事では、ヒョウモンリクガメの大きさ・寿命・飼い方・法律の扱いと、ヘルマンリクガメのタル吉と比べた違いをまとめます。
ハル
でも、大人になるとすごく大きくなるんだって。
あんず
あんずより重くなっちゃうの?
レオ
あんずもぼくも、かなわないね。
タル吉
冬眠をせぬ者には、一年じゅうの暖かさがいるのじゃ。
ハル
じゃあ、どんなリクガメか、順番に紹介するね。
ヒョウモンリクガメはどんなリクガメ?原産地・名前の由来・模様
ヒョウモンリクガメ(学名 Stigmochelys pardalis)は、アフリカの東部から南部の、乾いた草原(サバンナ)や低い木の茂みにすむリクガメです。
米国のユーティカ動物園の紹介では、スーダンから南アフリカのケープ州まで広く分布し、おもに草や多肉植物を食べるとされています。暑く乾いた季節には、穴を掘ってその中で雨を待つこともあるそうです。
名前の由来はヒョウ柄の甲羅
和名の「ヒョウモン(豹紋)」も、英名の Leopard tortoise も、学名の pardalis(ラテン語で「ヒョウ柄の」)も、甲羅の模様から来ています。
クリーム色や黄色の地に、黒い斑点や模様が入ったドーム形の甲羅です。模様は1匹ずつ違い、育つにつれて細かく複雑になっていきます。
英国のリクガメ保護団体 TPG の飼育の手引きでは、アフリカで2番目に大きなリクガメとされています(いちばん大きいのはケヅメリクガメ)。
昔は2つの亜種に分けられていましたが、遺伝子の研究で大きな違いがないと分かり、今は亜種に分けない考え方が多くなっています。

大人になると、大きさがまるで違います。
ヒョウモンリクガメの大きさ・体重・寿命|甲長40〜60cm
甲長は、爬虫類の専門店や動物園などの情報をまとめた目安です。体重は TPG の手引きによるもので、ふつうに見かけるタイプは10〜14kgほど、いちばん大きな記録はオスで43kgでした。
赤ちゃんのときは手のひらサイズでも、数年で市販のケージに入らない大きさになると言われています。迎える前に、大人になったときの部屋や庭まで考えておきたい種類です。
ハル
ヒョウモンリクガメの飼い方|温度・広さ・冬・ごはん
ヒョウモンリクガメは、地中海のリクガメとはいくつも違うところがあります。TPG の手引きの目安をまとめました。
日本の専門店や動物病院の情報では、日光浴の場所を35〜40℃、ふだんを28〜32℃、夜も20℃以上と、さらに高めにすすめていることが多く見られました。手引きも「寒くてじめじめした環境には耐えられない」としています。
冬眠しないので、冬の暖房がずっと続く
ヒョウモンリクガメは、一年じゅう暖かい土地のカメなので冬眠をしません。日本の冬も、ずっと暖かいまま過ごさせる必要があります。
TPG の手引きでは、子ガメのうちは冬だけ家の中に入れられても、大きくなると難しくなり、断熱した小屋を冬じゅう温める電気代に飼い主が驚く、と書かれていました。飼えなくなる人が出るのも、この時期だそうです。
広さは「部屋ひとつ」や「庭」が必要になる
子ガメのうちは90〜120cmほどのケージでも飼えますが、大人になると市販のケージでは足りません。日本の飼育情報でも、大人には部屋をひとつ使うか、庭に囲いと暖かい小屋を用意するように、とされていました。
TPG の手引きは、晴れた暖かい日はできるだけ外で草を食べさせ、日かげと、いつでも入れる暖かい小屋を用意するようにすすめています。
ごはんは草と干し草が中心
ヒョウモンリクガメは、野生では草をはんで暮らす草食のカメです。TPG の手引きでは、ごはんの7割ほどを草や干し草(チモシーなど)に、残りの3割をオオバコ・タンポポ・ハコベ・クローバーなどの野草や花にするように、とされています。ウチワサボテンも少しなら与えられます。
避けるものとして、くだもの(野生では食べず、おなかをこわしやすい)、ドッグフードやキャットフード(たんぱく質が多すぎる)、ほうれん草(シュウ酸が多い)が挙げられていました。キャベツなどのアブラナ科をたくさん与えるのも避け、レタスを主食にしないように、とされています。
カルシウムは、イカの甲(カトルボーン)をいつでもかじれるように置き、炭酸カルシウムの粉をごはんにふりかけます。
赤ちゃんは乾きやすい
生まれたばかりの子ガメはとても小さく、すぐに脱水してしまうそうです。手引きでは、子ガメは毎日、あごがつかるくらいの浅いぬるま湯に20分ほどつけてあげるように、とされていました。
甲羅がでこぼこに盛り上がる「ピラミッディング」も、乾燥しすぎと速すぎる成長が重なると起きやすいと言われています。シェルターの中など、湿った場所をつくっておくのがよいそうです。
ヒョウモンリクガメは初心者向き?性格・病気・法律の扱い
性格はおだやかで、のんびり歩き回って草を食べるのが好きなカメだと紹介されています。
ただ、TPG の手引きは「時間もお金も広さも、かなりの覚悟がいる。それができないなら飼うのを考え直して」とはっきり書いていました。大きさ・冬の暖房・食べる草の量を考えると、初めてのリクガメには向かない種類だと思います。
気をつけたい病気
手引きでは、寒くじめじめした環境だと病気に負けやすくなる、としています。具合の悪さを隠しやすい生きものなので、鼻水や口を開けた呼吸、何日も食べないといった様子があれば、爬虫類を診られる動物病院に相談してください。
法律の扱い|登録はいらない
登録はいりませんが、何十年も生きる大きなカメです。飼えなくなったときの引き取り先は簡単には見つからないので、迎える前に家族でよく話し合っておきたいところです。
ヘルマンリクガメ(タル吉)と比べると|大きさ・冬・ごはんの違い
最後に、わが家のヘルマンリクガメ・タル吉と比べます。同じリクガメでも、暮らしに必要なものがかなり違いました。
いちばんの違いは大きさです。タル吉の130×70cmの手作りケージは、ヒョウモンリクガメの大人には甲羅だけで奥行きがいっぱいになってしまいます。
冬もそうです。タル吉は冬眠させずに、ライトと床暖房で冬を越していますが、ヘルマンは「冬眠させない」をわが家で選んでいるだけです。ヒョウモンリクガメは、そもそも冬眠ができません。
ごはんも、タル吉はオオバコなどの野草が中心ですが、ヒョウモンリクガメは草や干し草をたくさん食べる「草をはむカメ」でした。
見た目のかわいさだけで選ばず、何十年先の大きさで考えたい種類です。初めてのリクガメ選びはリクガメ初心者が迎える前に知っておきたい7つにまとめました。
よくある疑問
ハル
参考にした情報
タル吉
わしのケージでは、とても足りんのう。
ハル
次は、アフリカでいちばん大きなケヅメリクガメを紹介するね。
- 温度|昼30℃前後・夜22℃程度。赤外線スポットランプ100Wをサーモスタットで自動オン・オフ → 温度管理の記録
- 紫外線|UVBライト13Wをタイマーで朝7時〜夕方17時
- ケージ|幅130×奥行70×高さ40cmをハルが2週間で自作 → ケージ自作の記録









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