ジャパンケネルクラブ(JKC)の紹介によると、マラミュートはアラスカのマラミュート族がそり引きに使っていた犬。スピードではなく、重い荷物を引く力強さと耐久力を重視してつくられた犬種だそうです。
この記事では、マラミュートの歴史、シベリアン・ハスキーとの違い、性格、散歩とブラッシング、暑さ対策、気をつけたい病気、迎え方までをまとめました。シーズーのあんず、トイプードルのレオとの大きさ比べも入れています。
ハル
ハスキーにそっくりなんだけど、もうひと回り大きい、そり犬なんだ。
あんず
あんずが背中に乗れちゃいそうだもん!
レオ
しっぽの形でも見分けられるらしいよ。
タル吉
わしら亀と同じで、ゆっくりでも遠くまで行くのは立派なことじゃのう。
ハル
じゃあ、マラミュートの歴史や性格、お手入れ、気をつけたい病気、ハスキーとの違いまで紹介していくね。
アラスカン・マラミュートってどんな犬?アラスカ生まれの力持ちのそり犬
ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種紹介によると、アラスカン・マラミュートはアメリカ(アラスカ)原産のそり犬です(FCIスタンダードNo.243)。アラスカ西部に住んでいたマラミュート族が、そり引きや狩り、漁に使っていた犬で、祖先はシベリア原産と考えられています。
その後、賞金つきのそり引きレースがはやり、ほかの犬種との交配が進みました(とくに1909年からの10年間)。そこから純粋な犬を残す運動が起こり、1926年以降に改良が進められ、1935年にアメリカンケネルクラブ(AKC)に登録されたそうです。
スピードではなく、力と持久力の犬
JKCの紹介では、マラミュートはスピードを競うレース用ではなく、力強さと耐久力を重視してつくられた犬種とされています。深い胸と筋肉質の体で、歩き方は安定していて疲れにくいそうです。
アラスカン・マラミュートとシベリアン・ハスキーの違い
見た目がよく似ているシベリアン・ハスキーとの違いを、JKCの犬種標準と、アニコム損保「犬との暮らし大百科」(アニコム獣医師監修)の解説から並べてみました。

マラミュートはひと回り大きく、しっぽを背中に巻いています。
アニコムの解説では、マラミュートのほうがひと回り大きく見えるほどとされ、見分けるポイントとしてしっぽの形が挙げられていました。ハスキーのことはシベリアン・ハスキーの記事で調べています。
アラスカン・マラミュートの性格|愛情深く友好的、でも頑固
JKCの犬種紹介では、マラミュートは愛情深く友好的で、特定の一人だけになつく犬種ではないとされています。忠実で献身的な伴侶犬で、遊びにもよくつきあい、成犬になると落ち着きと威厳が出てくるそうです。
バーニー動物病院千林分院の堂山有里院長(獣医師)が監修した解説(カインズ「ワンクォール」)でも、飼い主への愛情が深く穏やかで、家族以外の人やほかの犬とも仲良くできると紹介されていました。いっぽうで独立心が強く、成長すると頑固な一面を見せることもあるそうです。
初めて犬を飼う人に向く?
同じ解説では、性格は温厚で飼いやすい犬種としながらも、大型犬であること、被毛の手入れと運動量の確保、日本の暑さへの弱さが、初心者には負担になりうるとされていました。アニコムの解説でも、小動物を狩りの対象と見てしまうことがある、体が大きいので小さな子どもを押し倒してしまうことがある、と注意されています。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
アラスカン・マラミュートのお世話|散歩は1日1〜2時間、暑さ対策は必須
堂山獣医師監修の解説では、お世話の目安は次のとおりでした。
- 散歩:1日1〜2時間。理想は1時間以上を1日2回
- ブラッシング:1日1回以上(換毛期は抜け毛が非常に多い)
- シャンプー:月1〜2回
- 平均寿命:11歳前後
寒い土地の出身なので寒さには強い一方、暑さには極端に弱いとされています。夏は冷房やクールマットを使い、散歩は早朝か夕方に。クールウェアも必要とされていました。
平均寿命の11歳前後は、アニコムの解説で紹介されている「家庭どうぶつ白書2021」の大型犬の平均(11.5歳)とほぼ同じです。
アラスカン・マラミュートがかかりやすい病気|胃捻転・股関節・甲状腺
堂山獣医師監修の解説では、気をつけたい病気として次のものが挙げられていました。アニコムの解説でも、胃拡張胃捻転、皮膚の病気、股関節形成不全、白内障に注意とされています。
「吐きたそうなのに吐けない」は、夜中でも動物病院へ
ダクタリ動物病院 東京医療センターの解説では、胃拡張・胃捻転でいちばん特徴的なのは「吐きたそうにするけど吐けない」様子とされていました。よだれ、お腹のふくらみ、呼吸の苦しさが見られることもあり、発症から数時間のうちに急速に進む病気だそうです。胸の深い大型犬を迎えるなら、まず覚えておきたいサインです。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。あてはまるところがあっても自己判断はせず、気になる様子があれば動物病院に相談してください。
アラスカン・マラミュートを迎えるときに知っておきたいこと
JKCの2025年の犬籍登録頭数では、アラスカン・マラミュートは202頭(45位)。日本で生まれる子犬は多くないので、親犬の様子をブリーダーに直接確認できる迎え方が安心です。
堂山獣医師監修の解説では、体が大きいぶん食費や治療費も高くなりやすく、飼育費用は小型犬より高くなると考えておくとよい、とされていました。価格はそのときどきで変わるので、検討される際はご自身で最新の情報を確認してください。
「8週齢」のルール
環境省が定める動物愛護管理法では、繁殖業者が生まれてから56日(8週齢)を過ぎない子犬を、販売のために引き渡したり展示したりすることは禁止されています(令和3年6月1日施行)。
わが家の視点|あんず・レオの2倍以上の背の高さ

マラミュートは2匹の2倍以上の背の高さです。
好ましい体高はマラミュートがオス63.5cm、メス58.5cm、シーズーが27cm以下、トイプードルが24cm超〜28cm。並べると、マラミュートはわが家の2匹の2倍以上の背の高さです。体重はオス38kgで、あんずとレオを何匹集めても届きません。
暑さが苦手で、夏の散歩の時間を選ぶところは、わが家と同じ。もふもふのダブルコートで抜け毛が多いところは、サモエドとも共通しています。
あんずの犬種のことはシーズーの性格と飼いやすさ、レオの犬種のことはトイプードルの性格と飼いやすさで調べています。
アラスカン・マラミュートについてよくある質問
マラミュートとハスキーの違いは?
マラミュートのほうがひと回り大きく、重いそりを長い距離引くための力と持久力の犬です。しっぽは、マラミュートが背中に巻き、ハスキーは垂れています(アニコムの解説)。
散歩はどのくらい必要?
獣医師監修の解説では、1日1〜2時間。理想は1時間以上を1日2回です。暑さに極端に弱いので、夏は早朝か夕方にします。
かかりやすい病気は?
獣医師監修の解説では、胃拡張・胃捻転症候群、股関節形成不全、甲状腺機能低下症、白内障が挙げられています。
この記事で参考にした主な情報
あんず
あんずも夏のお散歩は、すずしい時間にするもん!
ハル
これで59犬種目。次はどの犬種を調べようかな。




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