ジャパンケネルクラブ(JKC)の紹介によると、名前の「ケアーン」は積み石のこと。しかも、スコットランドを代表する地名はほかの犬種に先に使われていたので、この名前になったそうです。
この記事では、名前の由来と歴史、白いウエスティとの関係、性格、お手入れ、気をつけたい病気、迎え方までをまとめました。シーズーのあんず、トイプードルのレオとの大きさ比べも入れています。
ハル
「ケアーン」って、スコットランドの言葉で「積み石」のことなんだって。
あんず
あんず、石よりクッションのほうが好きだもん!
レオ
白いウエスティのご先祖さまでもあるんだね。
タル吉
石の名を名乗るとは、わしと気が合いそうな犬じゃのう。
ハル
じゃあ、ケアーン・テリアの性格やお手入れ、気をつけたい病気まで紹介していくね。
ケアーン・テリアってどんな犬?「積み石」の名を持つスコットランドのテリア

体つきはよく似ていて、いちばんの違いは毛の色です。
ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種紹介によると、ケアーン・テリアはもっとも古いテリアのひとつと考えられている、スコットランドの犬種です(FCIスタンダードNo.4)。岩場の穴や積み石の中に入りこみ、キツネやアナグマなどの小さな獣を追い出す仕事をしていました。
名前の由来がおもしろくて、スコットランドを代表する地名はほかの犬種に先に使われていたため、しかたなく「ケアーン(積み石)」と名乗った、と書かれています。また、ジェームズ1世がこの犬を贈り物にするとき、2隻以上の船に分けて乗せるよう命じたほど大切にされていたそうです。
白いケアーンから生まれたウエスティ
同じスコットランドのウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(ウエスティ)は、JKCの紹介で、ケアーン・テリアから生まれた白い子犬がもとになったとされています。2匹を並べると、体つきや立ち耳はそっくり。いちばんの違いは毛の色です。
JKCの2025年の犬籍登録頭数では、ケアーン・テリアは82頭(64位)でした。
ケアーン・テリアの性格|明るく人を喜ばせるのが好き、でも頑固
ヤマザキ動物看護大学の福山貴昭准教授が監修した解説(カインズ「ワンクォール」)では、ケアーン・テリアは明るく人を喜ばせるのが大好きな性格で、良い家庭犬になり、子どもとも仲良くできるといわれている、と紹介されていました。
いっぽうで、テリアならではの頑固さと自己主張の強さもあるそうです。岩場で獲物と向き合ってきた犬なので、自分で考えて動く力が強いのだと思います。
初めて犬を飼う人に向く?
人なつこく家庭犬として暮らしやすい面がある反面、言うことを聞かせようと強く叱るより、ほめて教えるほうが向いていそうです。穴を掘る、動くものを追いかけるといった仕事の名残も、毎日の散歩や遊びで発散させてあげたいですね。性格には個体差があるので、あくまで一般にそう言われている、というお話です。
ケアーン・テリアのお手入れ|雨風に強い硬い毛
JKCの犬種紹介では、ケアーン・テリアの被毛は天候に強いのが特徴とされています。福山准教授監修の解説では、お世話の目安は次のとおりでした。
- ブラッシング:2、3日に1回
- シャンプー:月1回程度
- トリミング:必要
犬種標準では「自然な外貌」が求められていて、ふわふわに整えるというより、ぼさっとした野性味のある姿が持ち味です。シーズーのあんずのようにカットで丸く整えるのとは、目指す形が少し違います。あんずのカットの頻度はシーズーのトリミング頻度にまとめています。
ケアーン・テリアがかかりやすい病気|血が止まりにくい病気・股関節・目
福山准教授監修の解説では、ケアーン・テリアで気をつけたい病気としてフォン・ヴィレブランド病、大腿骨頭壊死症、目の病気(白内障・緑内障など)が挙げられていました。
フォン・ヴィレブランド病は、同じ解説で過度な出血が症状とされていました。避妊・去勢手術や抜歯など、出血をともなう処置の前には、この犬種であることを伝えて相談しておくと安心です。大腿骨頭壊死症は、骨への血液が足りなくなって骨が変形する病気で、手術が必要になることもあるそうです。
ここに挙げたのはあくまで気づくためのきっかけで、診断ではありません。あてはまるところがあっても自己判断はせず、気になる様子があれば動物病院に相談してください。
ケアーン・テリアを迎えるときに知っておきたいこと
JKCの登録は年に80頭ほどです。ペットショップで出会うことは少なく、ブリーダーを探して子犬の誕生を待つことが多くなりそうです。価格もそのときどきで変わるので、検討される際はご自身で最新の情報を確認してください。
「8週齢」のルール
環境省が定める動物愛護管理法では、繁殖業者が生まれてから56日(8週齢)を過ぎない子犬を、販売のために引き渡したり展示したりすることは禁止されています(令和3年6月1日施行)。
わが家の視点|あんず・レオより少し大きくて、がっしり

ケアーン・テリアのほうが少しだけ背が高め。
体高はケアーン・テリアが約28〜31cm、シーズーが27cm以下、トイプードルが24cm超〜28cm。わが家の2匹より、ひとまわりがっしりした体つきです。
「岩場の石のすき間にもぐって獲物を追い出す」と聞いて、思わずあんずを見てしまいました。あんずが夢中になるのは、獲物ではなくビーズクッション。乗ったら最後、とろ〜んと沈んで動きません(あんずとビーズクッションの話)。同じくらいの大きさの犬でも、生まれた仕事が違えば、夢中になるものもこんなに違うんですね。
あんずの犬種のことはシーズーの性格と飼いやすさで調べています。小さなイギリスのテリアではノーフォーク・テリアも調べました。
ケアーン・テリアについてよくある質問
名前の由来は?
「ケアーン」は積み石のこと。岩場の穴や積み石の中で小さな獣を追い出していたことと、地名の名前がほかの犬種に先に使われていたことから、この名前になったとされています。
ウエスティとの違いは?
いちばんの違いは毛の色です。ウエスティは、ケアーン・テリアから生まれた白い子犬がもとになったとされています。
大きさはどのくらい?
犬種標準では体高約28〜31cm、体重は理想6〜7.5kgです。
かかりやすい病気は?
獣医系の解説では、フォン・ヴィレブランド病、大腿骨頭壊死症、白内障・緑内障などの目の病気が挙げられています。
この記事で参考にした主な情報
あんず
あんずはビーズクッション専門だもん!
ハル
これで48犬種目。次はどの犬種を調べようかな。




コメント