でも、アフリカの大陸ではいちばん大きくなるリクガメで、大人のオスは甲長60〜80cm、体重50kgをこえることもあります。
「マンションで飼える?」「飼えなくなったらどうする?」と調べる人が多いのも、この大きさのためだと思います。
この記事では、ケヅメリクガメの大きさ・育つ速さ・飼い方・法律の扱いと、ヘルマンリクガメのタル吉と比べた違いをまとめます。
ハル
でも、大人になると人が乗れるくらいになるんだって。
あんず
タル吉のおうちに入らないもん!
レオ
かわいい赤ちゃんのときに、大人の姿を想像しておかないとね。
タル吉
小さいのは、ほんのいっときだけじゃのう。
ハル
じゃあ、どんなリクガメか、順番に紹介するね。
ケヅメリクガメはどんなリクガメ?原産地・名前の由来・見た目
ケヅメリクガメ(学名 Centrochelys sulcata)は、アフリカのサハラ砂漠の南のふちに広がる、乾いた草原や半砂漠にすむリクガメです。
英国のカメの愛好団体 British Chelonia Group(BCG)の飼育シートでは、西はモーリタニアやセネガルから、東はエチオピアまでの乾いた土地のカメとされています。暑さや乾きをしのぐために、前足で深い穴を掘ってその中で過ごします。
名前の由来は、後ろ足の「けづめ」
和名の「ケヅメ」も、英名の African spurred tortoise も、後ろ足の太ももの付け根にある、円すい形の大きなうろこから来ています。これを、ニワトリの足の「蹴爪(けづめ)」に見立てた名前です。
甲羅は模様のない、灰色がかった茶色や黄土色。子ガメのころは丸いドーム形ですが、育つにつれて甲羅の1枚ずつに深い溝の線が刻まれ、平たい形になっていきます。亜種はなく、1種だけとされています。

足もとのケヅメの赤ちゃんは、タル吉より小さいくらいです。
ケヅメリクガメの大きさ・体重・寿命|5年で10kgをこえることも
数字は、爬虫類の専門店や研究の情報をまとめた目安で、ごはんや温度で大きく変わります。BCG の飼育シートでは、大人は甲長50cm・体重50kgをこえることがあり、5歳でおよそ20kgになるとされていました。
世界のリクガメでは、ゾウガメの仲間に次いで3番目に大きく、アフリカの大陸ではいちばん大きなリクガメです。
「マンションで飼える?」への答え
赤ちゃんのうちは90〜120cmのケージで飼えますが、甲長30cmをこえるころには、市販のケージでは足りなくなると言われています。それは、早ければ数年後です。
BCG の飼育シートが大人の住まいとして挙げているのは、暖房をした大きな温室やサンルーム、二重の壁の小屋や部屋で、暖かい日は芝生に出して歩かせるように、としています。
数十kgのカメが歩き回り、穴を掘ろうとする暮らしです。庭のない家で、大人まで飼い続けるのはとても難しいと思います。
ケヅメリクガメの飼い方|温度・広さ・冬・ごはん
日本の飼育情報では、ふだんの温度を25〜28℃、日光浴の場所を38〜42℃ほどにする、と書かれていることが多く見られました。夜も冷やさないことが大切です。
冬眠しないので、大きな体をまるごと温める
ケヅメリクガメは冬眠しません。日本の冬は、部屋や小屋ごと暖め続ける必要があります。
体が大きくなるほど、温める場所も広くなります。子ガメのときにはケージ1台ぶんだった暖房が、大人になると部屋ひとつ、小屋ひとつぶんになる。その電気代が何十年も続くことを、迎える前に考えておきたいところです。
ごはんは干し草と野草。繊維がとても大事
BCG の飼育シートでは、ごはんの最大75%を繊維にするようにとされています。干し草(牧草)やイネ科の草を中心に、タンポポ・オオバコ・クローバー・ノゲシ・ハコベなどの野草を与えます。
くだものは、たまのおやつだけ。ビタミンとミネラルのサプリメントも使うように、とされていました。
日本の飼育情報でも、たんぱく質の多いもの(ドッグフードなど)や、ほうれん草のようなシュウ酸の多い野菜は避けるように書かれています。
乾かしすぎにも注意
乾いた土地のカメですが、乾燥しすぎた環境で速く育つと、甲羅がでこぼこに盛り上がる「ピラミッディング」が起きやすいと言われています。
日本の飼育情報では、湿度40〜60%ほどを目安に、シェルターの中など湿った場所をつくっておくのがよい、とされていました。
ケヅメリクガメは初心者向き?性格・病気・飼えなくなったとき
ケヅメリクガメは食欲旺盛で、飼い主の足音に寄ってくるような、物おじしない性格だと紹介されています。そこが人気の理由でもあります。
でも、大きさ・力・冬の暖房・何十年という寿命を考えると、初めてのリクガメにはおすすめできません。かわいい赤ちゃんの今ではなく、数十kgになった姿で考えたい種類です。
気をつけたい病気
BCG の飼育シートでは、ほかの種類のリクガメがもっている鼻炎や口内炎にかかりやすいので、ほかのリクガメと一緒に飼わないように、としていました。鼻水や口を開けた呼吸、食べないといった様子があれば、爬虫類を診られる動物病院に相談してください。
法律の扱いと、飼えなくなったとき
大きくなったケヅメリクガメの引き取り先は、簡単には見つかりません。施設に勝手に連れて行ったり、外に放したりすることはできません。
「飼えなくなった」とならないように、大人になったときの場所・冬の暖房・自分が年を取ったあとのことまで、迎える前に家族で話し合っておくのがいちばんだと思います。
ヘルマンリクガメ(タル吉)と比べると|大きさと暮らしの違い
よく似たヒョウモンリクガメとの見分け方は、ケヅメリクガメとヒョウモンリクガメの違いで表にまとめています。
最後に、わが家のヘルマンリクガメ・タル吉と比べます。後ろ足のけづめはギリシャリクガメにもありますが、大きさはまったく別ものでした。
タル吉の130×70cmの手作りケージは、ケヅメリクガメなら1〜2歳で手ぜまになるかもしれません。大人になると、甲長だけでケージの奥行き70cmに届きます。
冬の温め方も、タル吉はケージのライトと部屋の床暖房で足りていますが、ケヅメリクガメの大人は、小屋や部屋ごと暖める必要があります。
同じアフリカの大型種のヒョウモンリクガメとも、大きさと冬の暖房の大変さは似ています。初めてのリクガメ選びはリクガメ初心者が迎える前に知っておきたい7つにまとめました。
よくある疑問
ハル
参考にした情報
タル吉
大きくなってからの何十年を、いっしょに歩いてやってほしいのう。
ハル
次は、南米のアカアシリクガメを紹介するね。
- 温度|昼30℃前後・夜22℃程度。赤外線スポットランプ100Wをサーモスタットで自動オン・オフ → 温度管理の記録
- 紫外線|UVBライト13Wをタイマーで朝7時〜夕方17時
- ケージ|幅130×奥行70×高さ40cmをハルが2週間で自作 → ケージ自作の記録








コメント
[…] 数字は飼育情報をまとめた目安で、血統やごはん、温度で変わります。ケヅメリクガメほどではありませんが、ヘルマンリクガメの2倍前後の甲長になる、しっかり大きなリクガメです。 […]
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[…] 同じ資料では、アフリカの大きなヒョウモンリクガメやケヅメリクガメは、夜も16〜17℃が必要とされていました。 […]