老犬レオが教えてくれた“いまを大切にすること”──多頭飼いのやさしい日々の記録

2025/12/11

シーズー トイプードル

t f B! P L

老犬との暮らしには、ゆっくりとした時間が流れています。
その一歩が少しずつ遅くなり、目が合う時間も増えていくなかで、
飼い主としてできることは、“今”を大切に見守ることだけなのかもしれません。

我が家の「トイプードル・レオ」と「シーズー・あんず」は、多頭飼いならではのやさしい関係を築いてきました。
歩幅のちがうふたりが、それでも同じスピードで過ごしてきた日々。
そこには、言葉を超えた“家族のきずな”が確かにありました。

本記事では、老犬レオとの暮らしの記録と、あんずの寄り添い
そして「いつか訪れる別れ」に向き合う私たち家族の思いを綴ります。
どうか最後まで読んでいただけたら嬉しいです。



あんず

ねえ~はる〜…あんずね、最近レオ兄ちゃんがゆっくり歩くと、なんだか胸がきゅってなるの。これって…心配ってことなのかな?

レオ

あんず、大丈夫だよ。年をとるってのは、こういう“ゆっくり”を楽しむ時間なんだ。若いころみたいには走れないけど…まだまだ一緒に歩けるさ。

タル吉

老犬になると変化が増えるのは自然なことだよ。でもね、だれかが寄り添ってくれると、その変化は“さびしさ”じゃなくて“やさしさ”に変わるんだ。あんずは、それをちゃんとしているよ。

あんず

そっかぁ…あんず、レオ兄ちゃんと一緒にいたいだけなんだよ。歩くときも、カートのときも、隣がいいの。だって家族だもんね。

はる

あんず、レオ、タル吉…ありがとう。みんなの言葉を聞いてると、私も“いま”を大切にしたくなるよ。じゃあ今日は、二匹がくれた多頭飼いのやさしい時間について、ゆっくり話していこうね。

仲良し二匹と歩んだ多頭飼いのしあわせな日々

いつも寄り添う二匹がくれた、かけがえのない毎日

カートに仲良く乗るトイプードルとシーズー。多頭飼いのやさしい時間
多頭飼いの日々は、思っていた以上にやさしくて、あたたかいものでした。
晴れた日のカート散歩は、レオとあんずにとって“いちばんうれしい時間”。
メッシュ越しにぴったりと寄り添って外を眺める二匹の姿は、
まるで「きょうも一緒だよ」と伝え合っているようでした。

一緒に歩くときも、レオはゆっくりと、あんずはちょこちょこと。
歩幅もテンポも違うのに、不思議と“ぴったり同じ速度”で進んでいくんです。
ときどきレオが立ち止まれば、あんずがそっと振り返って待ってくれる。
その何気ない一瞬一瞬が、私にとっては家族の宝物です。



年を重ねたレオは、だんだんと歩くのが大変になってきました。
でも、お出かけの楽しみは手放せない。
そんなときに活躍したのがペットカートです。

本当はレオのためのカートなのに――
なぜか先に乗り込むのは、いつも甘えんぼのあんず
見ているだけで、なんだか笑えて、でも泣けてくる。
そんな“あんずらしさ”が、私たち家族の時間にあたたかさを添えてくれます。



性格も年齢も違うふたりが、同じペースで同じ時間を歩んでくれたこと。
それこそが、多頭飼いのよろこびだと教えてくれました。

ゆっくり年を重ねたレオの変化と、寄り添うあんず

老犬になったレオが見せてくれた、やさしい時間の流れ

老犬になったレオには、少しずついろんな変化が訪れました。
歩くスピードがゆっくりになり、目も見えづらくなり、
そしていつの間にかトイレの失敗も増えてきて…。

それでもレオは、どんな変化も静かに受けとめながら、
「まだ、歩けるよ」と言いたげに、短い足で前へ進もうとしていました。
老犬の一歩は、とても小さくて、でもとても大きい――そんな気がしていました。

そのそばには、いつもあんずがいました。
レオが止まれば、あんずも止まる。
レオが迷えば、あんずが寄り添う。

老犬のトイプードルと寄り添うシーズー。カートの中で穏やかに過ごす二匹
「だいじょうぶだよ、レオ兄ちゃん。わたしがいるよ」
そんな風に語りかけるように、そっと隣をキープして歩くあんずの姿が、何よりの支えになっていたのかもしれません。

犬たちは言葉を使わなくても、お互いの変化を理解している――
そんなふうに感じています。

穏やかに寄り添って眠る老犬とシーズー。家族の時間
同じ形になって眠るふたり。
若い頃は取っ組み合いもしたけれど、
今は静かに「存在を分け合う」ような、やさしい時間が流れていました。

レオが老いていく現実は、正直なところ、寂しくてたまらなかった。
でも、あんずの存在があったからこそ、
その時間は「悲しみ」ではなく、「やさしさ」に変わっていったのです。

いつか訪れる別れを思うとき──レオが教えてくれた“いま”の尊さ

老犬との日々が教えてくれた、かけがえのない時間



レオが歳を重ねるごとに、眠る時間が増えていきました。
同じ形で寄り添い眠るトイプードルとシーズー
並んで丸くなって眠るあんずとレオの姿を見ていると、
ふと胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる瞬間があります。

それはきっと、レオが“いま”を一生懸命に生きているから。
そして、その“いま”が永遠ではないことを、どこかで理解しているから。

歩けない日も、目が見えづらく不安げな日も、
あんずはいつもレオのそばにいました。

そんなふたりを見ながら、私は何度も思ってしまうのです。
「レオがいなくなったら、あんずはどう感じるんだろう」
「きっと探すよね、きっと…」

散歩中も、あんずはいつもレオを気にかけています。
自分が先に行きそうになると、ふと立ち止まり、後ろを振り返る。

そんなあんずの姿を見るたびに、
「あぁ、この子たちはほんとうに家族なんだな」と、しみじみ思います。

レオはまだ、そばにいます。
眠るときのあたたかな体温も、静かに響く寝息も。
今、この瞬間も、確かにここにあります。

だからこそ、私は思うのです。
「いつか来るその日」が怖くても、
このふたりがくれた日々は、それを包み込んでくれるだろうと。

レオが教えてくれた “いまを愛する”ということ。
あんずと寄り添う今日という日が、どれほど愛おしいものか。

それは、私たち家族にとって何より大切な、
かけがえのない宝物です。

はる

今日のふたりを見ていたらね…“一緒にいられる時間って本当に尊いんだな”って、あらためて思ったよ。ありがとう、あんず。ありがとう、レオ。

あんず

はる〜、あんずね、レオ兄ちゃんと一緒にいられるだけでしあわせだよ。これからも、ずっとそばにいたいの。

レオ

あんず…そんなこと言われたら、わし涙腺ゆるむぞ。ゆっくりだけど、まだまだ一緒に歩けるからな。急がずいこう。

はる

レオ、ゆっくりでいいよ。あんずも私も、その歩幅にちゃんと合わせていくから。いまのレオが大好きだよ。

あんず

レオ兄ちゃん、これからもずっと一緒にね。あんず、いっぱい寄り添うから安心していいんだよ?

レオ

ふたりとも…ほんとうにありがとう。こんなやさしい家族と歩けるなんて、わしは幸せものだよ。さあ、これからも“いま”を大事にいこうじゃないか。

はる

レオが生まれた日🍌

生後20日という小さなトイプードル「レオ」と出会い、しつけや成長を通して家族になっていく日々を綴る実体験エピソード。


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    ペットと暮らす日々|ハル

    トイプードルのレオ、シーズーのあんず、リクガメのタル吉と暮らす、動物好きな飼い主です🐾
    昔はリスやインコ、プレーリードッグも飼っていて、ペット歴は10年以上になります。


    このブログでは、ペットとの暮らしで気づいたことや、試してよかった工夫、ちょっとした失敗談まで、等身大のリアルを綴っています。

    飼育初心者さんにもやさしく伝わるよう、成長記録・しつけ・ケアのコツなどを日々更新中。

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