老犬レオのごはん事情|わがままだけど愛おしい食欲との付き合い方
あんず
レオおにいちゃん、昨日のカリカリ食べなかったよね?やっぱりイヤなの?
レオ
ふむ…あのカリカリフード、昔は平気だったんだけどな。最近はちょっと固くてねぇ…。
歳をとると、歯が痛くて硬いものが食べにくくなるんだよ。
歳をとると、歯が痛くて硬いものが食べにくくなるんだよ。
タル吉
レオくん、嗅覚や歯の衰えもあるから、香りが強くて柔らかいもののほうが食べやすいんだよ。
老犬の食事は、体にやさしい工夫が必要なんだ。
老犬の食事は、体にやさしい工夫が必要なんだ。
あんず
そっか〜…あたし、カリカリ大好きなのに!
でも、レオおにいちゃんに合うごはんがあるといいなぁ♪
でも、レオおにいちゃんに合うごはんがあるといいなぁ♪
はる
うん、ありがとう。今日はそんなレオの「わがままだけど愛おしいごはん事情」を、ちょっと振り返ってみようか。
カリカリ拒否!老犬になってからの「ごはん問題」との葛藤
「これ、キライだわん!」そんな顔をするレオを見るたびに、笑ってしまうけれど、心の中ではちょっと複雑。
老犬ケアの中でも、ごはんの悩みはとくに根深いものだと実感しています。
もともと好き嫌いは少なかったレオですが、13歳を過ぎた頃からカリカリフードを全く食べなくなりました。
「これイヤだわん」とお皿をクンクンするだけでプイッ。
食べてくれないと心配になって、ついあれこれ試す毎日が始まりました。
柔らかくて香りの強いものを好むように
年齢を重ねると、歯や嗅覚の衰えからやわらかくて香りが強いものを好むようになると聞いて、
煮込みごはん、レトルト、ペースト…いろいろ試しました。
最初は嬉しそうに食べてくれるけれど、数日で飽きてしまうのがレオ流。
食べてくれることが嬉しくて、つい味の濃いものや人間用のお肉を少し混ぜたりも。
でも、「これって本当に健康にいいのかな…」と悩む日も多くなりました。
「もう好きなものを食べさせたい」そんな気持ちとのせめぎあい
獣医さんには「栄養バランスを意識して」と言われても、
「あとどれくらい一緒にいられるのかな」と考えると、レオの「食べたい」に応えたくなる。
それでも、長生きしてほしいから、
健康と楽しみのバランスを探りながら、毎日のごはんを用意しています。
最近のヒットは、ささみを細かく裂いて野菜ペーストと混ぜた手作りメニュー。
これを出すと、「わんわん!」と吠えて喜ぶんです。
食べることに対する情熱は、若いころより増している気がします。
老犬のごはんケアで心がけていること
毎日が手探りだけど、以下のポイントを意識するようになりました。
- 噛まずに食べられるやわらかさ:
歯の負担を減らす工夫を - 匂いで食欲を刺激:
レンジで温めると香りが立って効果的 - 水分を多めに:
脱水を防ぐためにも水分多めを意識 - 量より「満足感」:
ちょっとのご褒美でも嬉しそうにしてくれます
ごはんの時間は、レオにとって「生きる楽しみ」なんだなと感じます。
わがままになったというより、「今の自分に合うものをちゃんと伝えてくれている」んだと思えば、
吠える声すら愛おしく聞こえるようになりました。
今日も「これじゃないわん」と言われるかもしれないけど(笑)、
そのやりとりも含めて、老犬との暮らしのかけがえのない一コマになっています。
レオとはるの、ある夜の会話
「レオ、今日のごはんどうだった?」「うーん、まあまあだったわん。でも、はるが作ってくれたから食べたわん。」
「また明日は違うメニューにしてみようかな。レオの好きなやつ、探すね。」
「うん、それなら期待してるわん。……でもね、ほんとは、そばにいてくれるだけでうれしいんだわん。」
「レオ…ありがとう。そんなこと言われたら、泣いちゃうよ。」
「泣かないでわん。ボク、はるの笑顔がいちばん好きだわん。」
ほんの少しのごはんと、ちょっとのやりとり。
それだけで、心はぽかぽかになる。
今日も明日も、レオの「食べたい」と「生きたい」に寄り添っていきたい。
レオ
はる、ボクね…昔みたいにいっぱいは食べられないけど、ちゃんと幸せなんだわん。
はる
レオ…そう言ってくれるだけで、どれだけ救われるか…。ありがとう。
レオ
これからも、一緒にのんびり…ごはんの時間を楽しもうね。
ボクにとって、それがいちばんのごちそうだわん。
ボクにとって、それがいちばんのごちそうだわん。
はる
うん、ずっと一緒にいようね。レオのペースで、今日もゆっくり食べよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿