ペットショップで見かける小さなリクガメも、種類によっては人が乗れるほど大きくなります。
わが家のヘルマンリクガメ・タル吉は、手のひらに乗るほど小さいころにやってきました。
これからリクガメを迎える人がいちばん迷うのは、どの種類が、どこまで大きくなるのかだと思います。
この記事では、日本でペットとして見かけることのあるリクガメ15種の大きさ・すむ場所・飼いやすさ・法律の扱いを一覧にしました。
最後に、タル吉の暮らしと比べたときの「わが家のケージで飼える大きさ」もまとめています。
ハル
タル吉の仲間、こんなにいるんだね。
あんず
あんずが乗れちゃうくらい大きいの?
レオ
迎える前に、大人の大きさを知っておくのが大事だね。
タル吉
小さいうちの姿だけで決めてはいかんのじゃ。
ハル
じゃあ、一覧表から順番に紹介するね。
リクガメの種類は世界に約60種|ペットで見かけるのは15種ほど
リクガメは、カメの仲間のうち陸で暮らす「リクガメ科」のカメです。
カメ全体は世界に約360種いて、そのうちリクガメ科はおよそ60種とされています(分類の見直しで数え方に幅があります)。
日本のペットショップや爬虫類の専門店で見かけるのは、そのうちの十数種です。
この記事では、よく名前を見かける15種を取り上げました。
「乾燥系」と「多湿系」で飼い方が大きく変わる
リクガメは、すんでいる土地によって大きく2つに分けて考えられています。
地中海沿岸や中央アジア、アフリカのサバンナのような乾いた土地のリクガメ(乾燥系)と、南米や東南アジアの森のような湿った土地のリクガメ(多湿系)です。
ケージの湿度や床材、ごはんの考え方が変わるので、種類を選ぶときの大きな手がかりになります。
リクガメの種類と大きさ一覧表|15種の甲長・すむ場所・条約
甲長(こうちょう)は、甲羅の長さです。大人になったときの目安で、オスとメス、亜種、育ち方で差があります。
甲長は、爬虫類の専門店や動物園などの情報をもとにした目安です。情報源によって幅があります。
体重は、小型の種で1kg前後、ケヅメリクガメは数十kg、ゾウガメの仲間は200kgをこえることがあるとされています。

ゾウガメの仲間は、レオとあんずよりずっと大きくなります。
リクガメ科のカメは、すべてワシントン条約の附属書Ⅱ以上に入っています。附属書Ⅰの種は、日本では売り買いに登録が必要です(あとの見出しでくわしく書きます)。
初心者に飼いやすいリクガメは?小さめで乾燥系の地中海リクガメ
初心者に向くとよく言われるのは、ロシアリクガメ・ヘルマンリクガメ・ギリシャリクガメ・マルギナータリクガメの4種です。
どれも「チチュウカイリクガメ属」という同じ仲間で、地中海のまわりや中央アジアの、四季のある土地にすんでいます。
- 大人になっても甲長15〜35cmほどで、家の中のケージで一生飼える大きさにおさまる
- 乾燥系なので、湿度を高く保つ道具がいらない
- 日本の家でも、バスキングライトで温かい場所をつくれば温度をととのえやすい
中でもロシアリクガメは、この仲間でいちばん小さいほうで、大きくなりにくい種類として名前が挙がります。
マルギナータリクガメは同じ仲間でいちばん大きくなるので、ケージはひと回り広く考えておきたいところです。
ただし「飼いやすい」は、ほかの種類と比べたときのお話です。どの種類も、温度・紫外線・ごはんの管理は毎日続きます。迎える前に知っておきたいことは、リクガメ初心者が迎える前に知っておきたい7つにまとめました。
タル吉(ヘルマン)との見分け方は、ギリシャリクガメとの違い・ロシアリクガメとの違い・マルギナータとの違いで、1種ずつ表にしました。
ハル
大きくなるリクガメの注意|ケヅメ・ヒョウモン・ゾウガメの仲間
似ているケヅメとヒョウモンの見分け方は、ケヅメリクガメとヒョウモンリクガメの違いで表にまとめています。
いちばん気をつけたいのは、子ガメのときはどれも手のひらサイズだということです。
ケヅメリクガメは成長がとても速く、数年でガラスのケージでは飼えない大きさになるとされています。大人の甲長は60〜80cm、体重は数十kgになります。
大人になったケヅメリクガメを飼うには、専用の部屋や、屋外のじょうぶな小屋が必要になるそうです。冬は、その空間ごと温め続けなければなりません。
飼えなくなったリクガメを外に放すのは、動物愛護管理法の「遺棄」にあたる犯罪です(環境省)。
迎える前に、大人になった姿と、何十年先までの暮らしを想像しておくことが大切だと感じました。
登録が必要なリクガメ|インドホシガメ・パンケーキリクガメなど
ワシントン条約の附属書Ⅰに入っているリクガメは、日本では種の保存法の「国際希少野生動植物種」になります。
この種類は、売る・買う・あげる・もらうといった受け渡しや、販売のための陳列や広告が、原則として禁止されています。
受け渡しができるのは、環境省の登録機関(自然環境研究センター)で個体ごとに登録を受け、登録票があるときだけです。
インドホシガメとパンケーキリクガメは、2019年のワシントン条約の会議で附属書Ⅰに移り、同じ年の11月から日本でも規制の対象になりました。
ホームセオレガメは、2025年の会議で附属書Ⅰに入り、2026年3月5日から国際希少野生動植物種に加わりました(環境省 2026年2月13日の発表)。
登録には、マイクロチップによる個体の識別なども必要です。登録せずに受け渡しをすると、重い罰則があります。
すでに飼っている子を飼い続けることはできますが、迎える前には、その子に登録票があるかを必ず確かめてください。
タル吉(ヘルマンリクガメ)と比べると|わが家のケージで飼える大きさ
赤外線ランプとUVBライトのワット数は、ヘルマンリクガメのライトのワット数にまとめました。
スーパーで買える野菜の、食べてよいもの・ダメなものは、リクガメが食べる野菜とダメな野菜にまとめました。
最後に、わが家のタル吉の暮らしを書いておきます。
タル吉は2020年の夏に、手のひらに乗るほど小さいヘルマンリクガメとして家族になりました(お迎えした日の記事)。
この130cmのケージで一生ゆったり暮らせるのは、表の「小型」「中型」の地中海リクガメくらいまでだと思います。
ケヅメリクガメやヒョウモンリクガメは、大人になると甲長だけでこのケージの奥行き(70cm)に近づきます。
温度と光のととのえ方は温度管理とエサ皿・UVBライト、冬の過ごし方は冬越しの記事、ごはんは食べられる野草、お風呂は温浴の記事にまとめています。
これから、この一覧の種類を1種ずつ、タル吉と比べながら図鑑にしていきます。
よくある疑問
ハル
地中海リクガメの大きさなら、手作りのケージでも一生暮らせます。床・ライト・小屋まで2週間の記録です。
参考にした情報
タル吉
迎える人には、何十年先まで見てほしいのう。
ハル
次は、タル吉にいちばん近い仲間から、1種ずつ紹介していくね。
- 温度|昼30℃前後・夜22℃程度。赤外線スポットランプ100Wをサーモスタットで自動オン・オフ → 温度管理の記録
- 紫外線|UVBライト13Wをタイマーで朝7時〜夕方17時
- ケージ|幅130×奥行70×高さ40cmをハルが2週間で自作 → ケージ自作の記録









コメント
[…] 反対に、子ガメが安く並んでいることのあるケヅメリクガメは、大人になると体重が数十kgになります。かわいい今の姿ではなく、10年後、20年後の姿で選ぶのがいちばん大事だと思います。15種の大きさはリクガメの種類と大きさ一覧にまとめました。 […]
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